これはなかなか気付かない視聴者が多かったのではないか。
あの女優が11月25日の月9ドラマ「嘘解きレトリック」(フジテレビ系)の第8話に、ひっそりと登場していたのだ。そのシーンを振り返ってみよう。
主人公で探偵の祝左右馬(鈴鹿央士)の助手、浦部鹿乃子(松本穂香)は、左右馬の親友で巡査部長の端崎馨(味方良介)が駅で寸借詐欺に遭った件の真相を探るべく、ひとりで駅へと向かった。
駅で鹿乃子は女性に呼び止められ、「ひとつお願いがあります」と声をかけられたのだが…。
「この女性がなんと、唐田えりかだったのです。メガネをかけた地味な衣装でのちょい役だったため、唐田だとすぐには認識できないと思いますよ」(テレビ誌記者)
女性は鹿乃子に「汽車賃を貸してくださいませんか」と頼み、遠くに住む母親が危篤なのだと理由を告げるが、鹿乃子には彼女の嘘がわかってしまう。
「嘘ですよね」と告げる鹿乃子に対し、唐田は「何なの、気持ち悪い」と毒づいたのだった。
「私もエンドロールを見るまで、唐田が出演していたことに気付きませんでしたね。それでも演技力はやはりさすがのもので、思わず見入ってしまう場面だった」(前出・テレビ誌記者)
唐田は翌26日に自身のインスタグラムを更新し、出演していたことを明かすと、「気付いてくださった方、ありがとうございます」。唐田自身も「気付いてもらえないかも」という心配はあったようだ。さらに「久しぶりのまつもっちゃん、ありがとう」と共演した松本に感謝し、松本との写真を公開している。
松本と唐田はともに芸能事務所フラームに所属している。学年は松本がひとつ上ながら同じ1997年生まれで、普段から仲良しだ。そういえば、唐田が東出昌大とのスキャンダルが発覚して途中降板した2000年のドラマ「病室で念仏を唱えないでください」(TBS系)でも2人は共演している。
唐田はお笑い芸人・ゆりやんレトリィバァ主演のNetflix配信ドラマ「極悪女王」に長与千種役で出演し、大きな話題に。その演技力の高さを改めて示したが、スキャンダルの影響で民放ドラマに出演するのはまだまだ困難と思われていた。
そんな状況での突然の出演。「嘘解き~」には同じフラーム所属の片岡凜もゲスト出演したが、これが事前に大きく報じられていたのとは対照的に、唐田の出演に事前の告知はなく、唐田自身も事後報告しただけ。
「視聴者の反応を見るべく、そのような形になったのでしょう」(芸能記者)
改めて演技力の確かさは示せたが、これを機に民放ドラマに次々と出演…といくかどうかは不透明だ。
(石見剣)