パリ五輪・パラリンピックのメダリストたちが11月30日、東京都内で感謝のパレードに参加した。フェンシング女子サーブルの江村美咲、レスリング女子53キロ級金メダリストの藤波朱理、柔道66キロ級で2連覇を達成した阿部一二三など、アスリートおよそ100人が笑顔を振りまいた。
会場は東京・日本橋で、約700メートルにわたって行われ、沿道にはおよそ1万人が押し寄せた。
五輪、パラともに海外の大会では過去最多のメダル獲得数。2021年開催の東京五輪後はコロナ禍でパレード開催は見合わせとなり、これが8年ぶりの復活となったが、主催関係者は、
「今ひとつ盛り上がらなかった」
と落胆の色を隠せない。いったい何が原因だったのか。
「以前は10月開催が多かったからではないですか。すでに五輪閉幕から3カ月が経過しており、『時の人』の賞味期限は意外に早い。しかも事前告知が満足にできておらず、周知不足だったことは否めません」
そして、これが最大の原因だが、「とんでもない強敵」が裏かぶりしていたのである。同じ日には横浜DeNAが日本一パレードを開催。こちらは主催者発表ながら、沿道には30万人が押し寄せたという。
「DeNAの方が後から決まったのに、話題性抜群な上、観客までもっていかれたから情けない」(前出・主催関係者)
五輪アスリートも自らの「旬」を、身に染みて感じたのだろう。