ソフトバンクからFA宣言していた石川柊太の移籍先は、ロッテに決まった。
2013年の育成ドラフト1位でプロ入りした石川は今シーズン、15試合に登板して7勝をマーク。プロ通算56勝を挙げている。ヤクルト、巨人、オリックス、ロッテの4球団が次々と獲得に乗り出して、ソフトバンクを含む5球団争奪戦となっていた。
「石川は在京球団への移籍を希望していたようで、都心に本拠地のあるヤクルト、巨人が有利かと思われましたが…」(スポーツ紙デスク)
ロッテ・吉井理人監督の「マリーンズのローテーションの柱の一人として、大いに期待をしている」との公式コメントを見ても、大喜びしていることが伝わってくる。佐々木朗希が抜けることが確実だけに、その代わりとなる先発投手を補強できたことは大きい。
頭が痛いのは巨人だろう。大山悠輔に続いて石川もみすみす逃してしまい、FA補強できずにいる。だが数日前には、中日を自由契約になった抑えのライデル・マルティネスにFA資金を投入し、2年契約の総額24億円で獲得間近と報じられた。巨人はどこまでいっても、お金でしか勝負できない。昔とは違って今はどの球団も、そこそこの契約条件を提示できるようになった。
「余計なプレッシャーがかかるチームは、敬遠される傾向が年々強まっていますしね」(前出・スポーツ紙デスク)
「球界の盟主」はもはや、負けるべくして負けているのである。