「この前、何かで見たんですけど、2008年のM-1グランプリが、視聴率が今まででいちばんよかったらしいんですよ。関東、関西ともに過去最高の…」
今年は12月22日に放送される「M‐1グランプリ」(テレビ朝日系)だが、松本人志(ダウンタウン)はもとより、山田邦子、富澤たけし(サンドウィッチマン)が外れる審査員は、以下のような面々となっている。
石田明(NON STYLE)、海原ともこ(海原やすよ・ともこ)、柴田英嗣(アンタッチャブル)、哲夫(笑い飯)、博多大吉(博多華丸・大吉)、塙宣之(ナイツ)、山内健司(かまいたち)、礼二(中川家)、若林正恭(オードリー)。7年連続の審査となった塙は、12月16日、自身のYouTubeチャンネル「ナイツ塙会長の自由時間」で、こう言った。
「嬉しいのは、NON STYLEの石田君とオードリーの若林君ってね、2008年の決勝で一緒に戦ったメンバーで、同期ですからね、その3人で審査員やるっていうのは感慨深いなと」
そして飛び出したのが、冒頭のコメントだったのである。
その2008年12月21日放送、第8回の視聴率は関東地区(世帯)23.7%、関西地区(世帯)35.0%。前年、サンドウィッチマンが敗者復活戦から勝ち上がって初の優勝に胸を熱くした視聴者は多かったことだろう。第8回もまた、オードリーが敗者復活戦から勝ち上がり、勢いそのままに優勝するのでは…とハラハラする展開に。
結果はNON STYLEが優勝、2位オードリー、3位ナイツとなった。この回で初めて、異なる事務所の3組(NON STYLE=吉本興業、オードリー=ケイダッシュステージ、ナイツ=マセキ芸能社)が最終決戦で熾烈な争いを繰り広げたのである。
審査員が話題になるのは悪いことではないが、お笑いファンが強く望むのは、芸人たちのガチな激突だろう。
(所ひで/ユーチューブライター)