芸能

めちゃくちゃオモロイ「昔のNHK紅白歌合戦」は一般人出演・歌うますぎ・ドリフのコント・激ヤバ歌詞まで!

 毎年のように打ち切り論が囁かれる「NHK紅白歌合戦」。今年の司会陣を見渡しても、有吉弘行は年配層にウケが悪く、橋本環奈は朝ドラ「おむすび」が散々な上に、自身のパワハラ疑惑が持ち上がり、評価はダダ下がり。唯一の救いは、好評だった前期「虎に翼」のヒロイン伊藤沙莉だが、肝心の主題歌「さよーならまたいつか!」を歌った米津玄師の出場発表は、いまだない。

 出演者はというと、性加害事件を受けて昨年は出演者ゼロだった旧ジャニーズ枠を今年になって解禁したものの、性加害検証番組を放送してSTARTO ENTERTAINMENT社に反発され、今年も出演なし。旧ジャニオタの視聴者は呼び込めなかった。

 追加で発表になった西野カナには「今さらなぜ?」と疑問の声が噴出する。そもそも「歌合戦」と言っているのに、実際はダンス合戦。日本の年の瀬になぜK-POPを聴かされなければならないのか。

 そんなわけで、NHKのケツに火がついているのか、2025年3月に「放送開始100周年」を迎えることと連動して、「みんなのベスト紅白」なる企画をやっている。その一環で12月14日、15日と前後編に分けて放送された「懐かしの紅白歌合戦~第22回~リマスター版」を見たところ、「やっぱり紅白は素晴らしい。今年も見よう」となるどころか、案の定、「昔はよかった。この頃の紅白に比べたら今は…」と、最近の体たらくぶりが悪目立ちするだけ。逆効果としか思えなかった。

「第22回紅白歌合戦」が放送されたのは1971年。正直言って、出演歌手の中には「誰?」という人がチラホラいた。過去の名場面のダイジェストではないから、知っている歌手にしても、歌っている曲は知らなかったり。途中で挟まれる応援合戦は、今も昔もスベリ気味だ。

 それでも、ナレーションや審査の途中結果を伝えるNHKのアナウンサーは、いい意味で堅苦しく、今みたいに変な民放もどきのおちゃらけはない。

 さらに二部制ではないので展開が早く、間延びした感じはいっさいなし。この年の紅組司会の水前寺清子などはえらい早口だが、しっかり言葉は聞き取れる。

 会場の審査員には、仲代達也や先代・貴ノ花関といった有名人に混ざって「ネズミ博士」「警察犬訓練士」「日本一の電話交換手」「腕時計調整の名人」といった肩書の一般人が多数いる。今よりもよっぽど「多様性」を感じる布陣だ。

 そしてなによりも、出てくる歌手が当たり前のように、みんな上手い。なにせ白組のトップバッターが「新人、大型」と紹介された尾崎紀世彦。ダイナミックに「また逢う日まで」を熱唱するのだから、言わずもがなだ。

 対する紅組は「ティーンのアイドル」と紹介されて登場した南沙織の「17才」。どちらもハンドマイクで直立不動だが、歌合戦なんだから踊りはバックダンサーかスクールメイツに任せとけばいいよ、ってなもんだ。

 そのスクールメイツはトワ・エ・モワの歌唱時にバックで踊っていたのだが、まだキャンディーズ結成前の若かりしランちゃん(伊藤蘭)とスーちゃん(田中好子)の姿が。残念ながらミキちゃんは確認できなかったが、こんなお宝映像を見られたのは超ラッキーだ。

 それだけではない。途中、まだ荒井注がいた頃のザ・ドリフターズや、コント55号がコントを披露(共演する場面も)するのだが、そこで欽ちゃんは「キ※ガイじゃないんだよ!」と二郎さんにツッコミを入れるし、白組の水原弘が歌う「こんど生れてくる時は」って曲には「こんど生れてくる時は、君はどっちにするんだね? 男と女のふたつだけだよ」「早くどっちかに決めなけりゃ、まん中に生れちゃ困るじゃないか」などという歌詞がある。その後ろで手拍子する出演者達の中には美川憲一がいるのもツボだ。

 放送コードだのジェンダーだのが無用な時代だけに、現在じゃ「不適切」極まる部分がそのまま流れていて、もう最高!

 テレビ東京が「孤独のグルメ」を一挙放送するのに倣って、NHKの大晦日は過去の「紅白歌合戦」を何年分かまるまる放送すればいいのに。本気でそう思った次第です。

(堀江南/テレビソムリエ)

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