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巨人の新外国人キャベッジは「大谷翔平を模倣した打撃フォーム」で失敗していた

 巨人が前パイレーツのトレイ・キャベッジを獲得した。契約年数、年俸などはまだ発表されていないが、主砲・岡本和真の次を打つ5番打者として、大きな期待が寄せられている。「キャベッジ獲得」の一報を知り、ライバル球団スタッフからは、こんな指摘が聞かれた。

「2023年7月にエンゼルスでメジャーデビューし、同年オフにはチーム事情でDFA(戦力外)となっています。そこで2024年1月に、日本の複数球団がオファーを出しているんです。ところが『メジャーリーグで頑張りたい』という本人の意志が強く、日本球界入りは実現しませんでした」

 日本からのオファーを断って移籍したのは、アストロズ。「前パイレーツ」と紹介されているが、実はパイレーツでは1試合もプレーしていない。

 というのも、2024年在籍のアストロズをDFAとなったのがシーズン終了後の11月で、その直後、早々にパイレーツが獲得に名乗りを挙げたからだ。

 パイレーツ行きが決まったのは、2023年のマイナーでの成績によるものだった。日本でも紹介されたが、打率3割6厘、30本塁打、32盗塁のトリプルスリーを達成しているからだ。キャベッジの素質を評価する声は多い。そして、こんな情報もある。

「アストロズでは45試合にしか出ていませんが、マイナー降格が決まるまでの間、ホセ・アルトゥーベにベッタリでした」(在米ジャーナリスト)

 アルトゥーベはアストロズ一筋のフランチャイズ・ヒーローだ。パワーヒッターだがリードオフマンでもあり、キャベッジは打撃面でのアドバイスを求め、ずっと追い掛け回していたそうだ。

 アルトゥーベは右打者であり、身長が170センチに満たない小柄な選手。身長188センチ、左打ちのキャベッジとはタイプが異なるが、「この人だ!」と思った好選手がいると、トコトン追い掛けて質問攻めにする。

「メジャーデビュー当時は、右足を少し上げて打っていました。でも大谷を模倣して、右足の裏を見せる程度にとどめる打ち方に変えたんです」(前出・在米ジャーナリスト)

 2024年の打撃成績は86打数18安打(打率2割9厘)、1本塁打。得点圏でヒットを放ったのは数える程度で、左投手との対戦成績は7打数1安打と、心もとない。大谷式の打撃フォームが合わず、アルトゥーベの助言を生かすこともできなかったわけだ。

「マイナーでトリプルスリーを達成したように、素質はあるんですよ。向上心が高く、ヤル気がある。巨人で指導されたら、大化けするかもしれませんが、助言を聞きすぎて、また自分を見失ってしまうかも」(前出・ライバル球団スタッフ)

 ちなみに、2024年に放った「1本塁打」は、元巨人でカージナルスのマイコラスからのもの。巨人と縁があったのかもしれないが、「メジャーで頑張りたい」とし、今オフも早々にパイレーツ行きを決めたキャベッジが急に心変わりしたのはなぜか。正式契約の会見に、他球団は興味津々なのである。

(飯山満/スポーツライター)

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