テリー ダンナさんはどういう方なんですか。
浅野 一応、自分で会社をやっている人で。年齢は半年違いです。
テリー どこで知り合ったの?
浅野 共通の友人がおりまして。その友人宅で、共通の知り合いのバースデーパーティーをしたんです。そこに彼も来ていて、ナンパされたんです(笑)。
テリー 浅野ゆう子をナンパ? ほー。かなり度胸あるよね。
浅野 度胸があったのかどうか? よくわからないんですけど。まずスーッと寄ってきて隣に座って、「何飲んでるんですか?」って聞くから、「お茶飲んでます」って言ったら、「またまた」とか言われて。
テリー またまた(笑)。
浅野 だから、その時は「あんたが私の何を知ってるの?」って、そのまま席を立って帰ったんですよ。そしたら2、3日後に事務所に手紙が届いたんですね。で、マネージャーが開封したら、その誕生日だった人が先輩なので、その人を通して「一緒にお食事しましょう」みたいな内容だったんです。
テリー ええっ、それで行ったの?
浅野 いえいえ、最初はお断りしたんですよ。でも、「じゃあ、みんなでご飯食べに行ったりしましょう」っていうお話になって、グループ交際じゃないですけど、何回かみんなでご飯を食べるうちに、だんだんその人のことがわかってくるじゃないですか。そうすると意外と真面目だし、私が知らないこともいっぱい知っていて、今まで周りにいなかったタイプなので、お話とかしてるとすごく新しい風が吹いてきたなっていう感じがしたんですよ。それで何度か会ってるうちに、健康診断書を持って来まして、「自分は健康です」っていうのを見せて、「借金もありません」っていう話をしてきて、面白い人だなって。
テリー それは最初にパーティーで会ってからどのぐらい?
浅野 半年後ぐらいですね。それで、「まずお付き合いをもう一度考えてほしい」みたいなことを言われ、じゃあお互いにもういい年なんだから前向きに考えましょうという話になりまして、そこから1年ぐらいして結婚という形を取ることになったんです。
テリー ふーん。でも、今ちょっと話を聞いただけで真面目そうな人だよね。ゆう子ちゃんもすごく真面目だから、いい人と出会ったよね。
浅野 そうですね。幸せな時間を過ごさせていただいてます。
テリー 今度のライブが「KANSYA」じゃないですか。これをやることになったのは、結婚したのも大きかったの?
浅野 いや、これはもう結婚とはまったく関係なく。私の仕事については何も言わない人ですし、仕事であれば別に帰宅が何時になろうと文句も言いませんし、好きなように生きていけばいいと言ってくれている人なので。
テリー でも、ご主人は見に来てくれるんでしょう。
浅野 「来る?」って聞いたら「どうしようかな」って言ってましたけど。どうなんでしょう。あんまり興味ないみたいですよ、私の仕事に関しては。
テリー そうかなぁ。そんなこと言ってこっそり来てそうだけど。じゃあ最後にもう一度「KANSYA」への意気込みを教えてください。
浅野 今40代より下の方はおそらく俳優としての浅野ゆう子しか知らない。「え、歌を歌うの?」って思うかもしれません。だから、当時をご存知の方は「懐かしいね」という感じで、ご存知ないお若い方は「楽しい時代だったんだね」と、皆様に楽しんでいただける会にしたいと思っています。また、私が尊敬し、敬愛している三宅裕司さんがプロデュースと作詞を手がけてくださった新曲も2曲披露させていただく予定です。そんな新しいことにもチャレンジいたします。よろしければぜひご一緒に「お祭り」のような時間を過ごしていただければうれしいです。
テリーからひと言
浅野さん、ずっと変わらずキレイなままでエラいなぁ! またタライにドジョウ入れて持っていくからさ、「KANSYA」でドジョウショーやりましょう!
ゲスト:浅野ゆう子(あさの・ゆうこ)1960年、兵庫県神戸市生まれ。1974年、「とびだせ初恋」で歌手デビュー。1974年、「太陽にほえろ! 」(日本テレビ系)で俳優デビュー。1976年、8枚目シングル「セクシー・バス・ストップ」がヒット。80年代末から俳優としてドラマ「君の瞳をタイホする! 」「抱きしめたい! 」(共にフジテレビ系)などに主演。「トレンディドラマの女王」として、浅野温子と「W浅野」と呼ばれる。1995年、映画「藏」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞。その他の主な出演作に「ハートに火をつけて! 」「大奥」(共にフジテレビ系)、大河ドラマ「功名が辻」(NHK)など。1月18日(土)大阪・心斎橋PARCO「SPACE14」、26日(日)東京・有楽町「I’M A SHOW」にて「YUKO ASANO 50th ANNIVERSARY SHOW『KANSYA』」開催。