1974年にアイドル歌手としてデビューした浅野ゆう子。50周年を記念し、大阪と東京で歌謡ショーを開催する。実はデビュー当時、彼女の家でロケをしたという天才テリー。そしてドジョウ仲間とは? 出会いはナンパというご主人とのなれそめも根掘り葉掘りと追及した。
テリー すごい久しぶりだよね。10年ぶりぐらい?
浅野 そうですね。それくらいお会いしていないかも。
テリー いやぁ、来てくれてうれしいな。今日はよろしくお願いします。で、やるんですよね。1月18日と26日に東京と大阪でデビュー50周年ライブ「KANSYA」。これは何? 歌うの?
浅野 そうなんですよ。あのですね、「俳優1本で行きたい」っていうのは20代中盤で私が決めたことで。50年を迎えさせていただいた時に、それまでも「もう歌は歌わないの?」って、いろんな方に聞かれたりしていたんですが、ちょっと振り返ってみたら、私のデビューってアイドル歌手じゃないですか。
テリー そうですよ。「セクシー・バス・ストップ」。
浅野 いや(笑)。なので原点回帰というのではなく、「当時懐かしいね、楽しいね」って、皆さんで楽しんでいただければと思って、50年の感謝、お礼を込めた会を持ちたいなって考えたんです。
テリー これ何分ぐらいのショーになるんですか。
浅野 1時間半ぐらいです。
テリー 何曲歌うの?
浅野 今のところ12曲ぐらいかなと。そんなに大ヒットが何曲もあるわけではないので。「セクシー・バス・ストップ」などディスコソングとか。(3人組女性ボーカルグループの)AMAZONSさんがスペシャルゲストで、私のサポートもしてくださいます。
テリー 衣装も変える?
浅野 はい。じっくり聴いていただくタイプの歌手ではないので、衣装は色々変えたいなと思って。3つぐらい着ます。
テリー いいね。あとはトークして。バックに若い頃の映像なんかも出して。
浅野 映像はないと思います。
テリー ええっ、出した方がいいよ。
浅野 ほんとですか。水着とか?(笑)。
テリー 当たり前じゃないですか。だって、今回のポスターを見させてもらったんですけど、ものすごく可愛くて、セクシーじゃない。だから、これと10代の頃の写真を並べてさ。
浅野 嫌だ、恥ずかしい!
テリー 何でよ。恥ずかしくないよ。全然太ってないしさ。
浅野 最近ライブのために落としたんですよ。半年間で5キロぐらい。
テリー へぇ、すごい。ずっとイメージ変わらないからな。どうやって浅野ゆう子というブランドをキープしてるんですか。
浅野 特別そういうのは意識したことはありませんが。多分、ほんとに幸せだったと思います。いろんなタイプのお仕事をいただいて。昔ね、個性の強い女優さんってたくさんいらっしゃったんですよ。桃井(かおり)さんとか秋吉(久美子)さんとか。そういう方の演出をなさってる演出家の方に、20代前半かな、「あの方たちはすごい個性だけど、あなた個性ないよね」って言われて、結構カチンときて(笑)。
テリー へぇ。
浅野 それって、どう捉えればいいのかなって、20代前半の頃はすごく悩んだりもしたんですけど。今振り返れば特出した個性がなくてよかったかなって。いろんな色を演じられるのが自分の個性であり、自信につながったのかなと思いますね。
ゲスト:浅野ゆう子(あさの・ゆうこ)1960年、兵庫県神戸市生まれ。1974年、「とびだせ初恋」で歌手デビュー。1974年、「太陽にほえろ! 」(日本テレビ系)で俳優デビュー。1976年、8枚目シングル「セクシー・バス・ストップ」がヒット。80年代末から俳優としてドラマ「君の瞳をタイホする! 」「抱きしめたい! 」(共にフジテレビ系)などに主演。「トレンディドラマの女王」として、浅野温子と「W浅野」と呼ばれる。1995年、映画「藏」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞。その他の主な出演作に「ハートに火をつけて! 」「大奥」(共にフジテレビ系)、大河ドラマ「功名が辻」(NHK)など。1月18日(土)大阪・心斎橋PARCO「SPACE14」、26日(日)東京・有楽町「I’M A SHOW」にて「YUKO ASANO 50th ANNIVERSARY SHOW『KANSYA』」開催。