NHK朝の連続テレビ小説「おむすび」の放送が残り半分を切ったが、視聴率はいっこうに上向かない。
週間平均視聴率は12.5%(関東・世帯平均)と、最低記録を更新。期待された震災の描写は薄味で、子育てに追われる結は何もできず。姉の歩(仲里依紗)も東北にいるギャル仲間のために物資や洋服を送る手伝いをしてはいたが、自身は東北入りしなかった。
結局、結の周辺人物で東北へ行ったことが語られていたのは、栄養士の専門学校時代の同期である湯上佳純(平祐奈)と、結の幼馴染みである佐久間菜摘(田畑志真)くらい。やはり結が積極的に動かない描写が致命的だったようだ。
それに追い討ちをかけるのが、1月20日の放送でのナレーション。「結は育児と勉強に専念してもらい、しばらくここからは、神戸の米田家の日常を見てみましょう」として、主人公がほとんど出てこなくなることが示唆されたのだ。ドラマウォッチャーが顔をしかめて言う。
「20日の放送では、結の糸島時代のギャル仲間であるルーリーこと真島瑠梨(みりちゃむ)が米田家に押しかけて居候を始め、翌21日には歩とルーリー、歩のギャル仲間の大河内明日香(寺本莉緒)、チャンミカこと相原三花(松井玲奈)の4人によるギャル服ファッションショーが突然、画面に映し出されて面食らいました。本編のはずなのにスピンオフ的な展開に、何を見させられているんだろうと…。主演の橋本のスケジュールが多忙なため、ヒロイン不在で歩の物語を中心に物語が進む部分があると、昨年10月に報じられていました。このことだったんですね」
あまりにグダグダな展開に突入してしまった「おむすび」が、さらに視聴率を低下させる事態は避けられないようだ。
(石見剣)