1月23日付で引退を発表した中居正広の女性問題をめぐり、フジテレビでの自社CM放送を中止した企業は70社を超えた。トバッチリを受けたのが波瑠で、1月21日の主演ドラマ「アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~」の第1話は、全スポンサーが撤退。提供スポンサーのクレジットが表示される画面は真っ白で、両脇にドラマのあらすじが流れる「放送事故」が、数秒にわたり流された。
波瑠のドラマは「アイシー」から「AC」にタイトルを変更した方がいいのではと思うほど、フジテレビのCMはACジャパンばかり。中でも目を引くのが、テレビ東京の人気ドラマ「孤独のグルメ」で井之頭五郎を演じる松重豊が起用された「こども食堂」のCMだ。
「こども食堂ってどんなとこ」という優しい歌声をバックに、松重が子供達と食事を摂るシーンは微笑ましいが、この「こども食堂」CMに異論を称える人物がいる。年末年始を除いて無休で「こども食堂」を運営している、都内の事業者だ。
「こども食堂は全国に1万施設以上に増えたのですが、実態が伴わないものばかり。助成金が一律のため、熱心に食事を提供しているところほど、火の車です。昨秋はコメが手に入らず、苦労しました。今は農家が無償提供して下さったコメでしのいでいますが、今度は幼児から大学生まで貴重な栄養源、肉や卵が高くて買えない。食堂を手伝いに来ている人たちの持ち出しで肉や塩、砂糖、醤油などの調味料を買っている状況です」
国も東京都も「こども食堂」の基準は実に甘い。月に一度、わずか10食しか料理を提供しない「名ばかりこども食堂」にも一律140万円が支給されるほか、厚労省の支援対象児童等見守り事業の事業者として認められると、1施設あたり900万円、こども家庭庁も申請のあった「こども食堂」に、1施設あたり上限300万円を助成している。
子どもに料理を出さない「こども食堂」ほど、助成金を丸儲けできる共産主義制度。おかげで粗悪な「こども食堂」が乱立し、2024年現在、その数は全国公立中学校数9265より増えてしまった。前出の事業者が憤る。
「運営実態のない『こども食堂』ほど、子どもをダシにしています。都内の農家に『子どもに食べさせるから』と言って無償で野菜をもらっては弁当を作り、平日の昼間に知り合いの年寄りに10食ほど配って終わり。学校や保育園から帰ってくる子どもは追い出されます。『こども食堂』を名乗っているのに、子どもに食事が行き届かない事業はおかしい。せめて親や高齢者には実費300円を請求すべきです」
なお、ACジャパンのCMでは「こども食堂は誰でも利用できる」とコソッと説明している。さらに、こども政策を担当する三原じゅん子大臣は、新たに「高齢者の孤独対策に乗り出す」とプロジェクトチームを発足。来年度のこども家庭庁予算は、子どもを追い出す「こども食堂」事業助成など、前年比1兆円増の7兆3270億円にまで膨れ上がった。
子どもをダシにするこども家庭庁と天下り組織を解体すれば、178万円の税制控除引き上げと、EU諸国と同じ生鮮食品への非課税は可能になる。こども家庭庁がない方が、子どもたちの空腹は満たされるのだが…。
(那須優子)