根岸Sは「血統ビーム」オリジナルの血統分類で「大系統ミスタープロスペクター系(ミスプロ系)」に相性のいいレースです。
大系統ミスプロ系の中でも「血統ビーム」の小系統分類で「フォーティナイナー系」「キングマンボ系」に該当する馬が好走しており、いずれかの系統に属する馬が現在、4連覇を成し遂げています。
父フォーティナイナー系で過去に根岸Sに出走した馬は次の通りです。
【18年】ノンコノユメが6番人気で1着、カフジテイクが3着。
【20年】スマートアヴァロンが9番人気で3着。
【22年】テイエムサウスダンが6番人気で1着。
母父フォーティナイナー系も昨年アームズレインが6番人気で2着。キングマンボ系は21年以降で3勝。15年にはアドマイヤロイヤルが15番人気で3着しています。
日本の主流系統である大系統サンデーサイレンス系(サンデー系)を父に持つ馬の場合、当レースでは母父が米国型、もしくは母方にブライアンズタイムを持つ馬に合います。
21年以降、父サンデー系で馬券になった馬は5頭います。このうち、近3年の2着馬アームズレイン、ギルデットミラー、ヘリオスは母父が米国型。残る2頭のバトルクライ、タイムフライヤーは、ブライアンズタイムの血を持つ繁殖との配合馬でした。
戦歴では近走、中距離戦を使っている馬が有利で、特に前走でダ1600メートル以上を使っていた馬の好走率が高いレースと言えます。
前走JRAのダ1600メートル以上の重賞だった馬は、過去10年で複勝率が40%、複勝回収率は130%。逆に前走で1200メートルを使っている馬や前走で条件戦を勝ち上がった馬は、人気馬を含めても不振です。
中でも注目は前年の武蔵野S出走馬。過去5年で唯一、2桁人気で馬券になった21年のワンダーリーデル(10番人気2着)も該当していますし、16年に10番人気で3着だったグレープブランデー、15年に15番人気で3着したアドマイヤロイヤルの2頭も、前年の武蔵野Sに出走していました。
アームズレインは、昨年の2着馬。昨年は前走1200メートル戦に出走していたため、不利なローテーションでしたが、今年は同距離ローテでの出走ですから、昨年以上に好走しやすい状況にあります。
亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。著書「Mの法則×血統ビーム 誰でも使える血統買いパターン」(オーパーツ・パブリッシング)他多数