2022年から3年連続で2ケタ勝利。2022年と2024年には最多奪三振のタイトルを獲得した。戸郷翔征は今や巨人のエースである。2018年のドラフト6位で入団したが、その将来性をいち早く感じ取っていたのは、2019年から2021年まで巨人1軍投手コーチだった野球解説者の宮本和知氏だ。野球解説者・髙橋尚成氏のYouTubeチャンネル〈髙橋尚成のHISAちゃん〉で、
「こいつ大物になるな、って感じたことがあって」
野球解説者・髙橋尚成氏のYouTubeチャンネル〈髙橋尚成のHISAちゃん〉でそう切り出すと、戸郷とのやり取りを振り返った。
「『将来どう考えてる?』って聞いたら『稼ぎたい』って言ったの。俺はね、この言葉を聞いた時、こいつはやるなって思ったの。『稼ぐためにどんなこと考えてるの? 例えば1軍で先発なのか』って聞いたら『先発やらせていただけるなら全部、ボク完投します。中4日、5日でも投げます』って、それなりの勢いで言ってきたの。『じゃあ、稼いで何するの?』って言ったら『でっかい家に住んで、でっかい車に乗って』って言うから、こいつ昭和の野球選手のハート持ってるなって」
2023年オフ、巨人では投手として最速となる、高卒6年目で年俸1億円を突破(1億8000万円)し、2024年オフには年俸3億円で契約更改した(金額は推定)。
春季キャンプ3日目の2月3日、戸郷は今季の意気込みをこう口にしている。
「12勝、3年連続でできてますけど、最多勝だったりに届かないというのは、何か原因があるのかなと思いますし、現状維持をずっとしててもいい効果がないと思うんで。新しいことに毎年取り組んで、変えながらやっているので、今年は球種にアレンジを入れていい投球の幅になればなと思っています」
24歳の若武者に、スキはないのかもしれない。
(所ひで/ユーチューブライター)