西武の後藤高志オーナーが2月9日、宮崎・南郷での1軍キャンプを視察した。昨年は91敗と、歴史的惨敗からのチーム再建については、
「外国人選手も含めて、かなりフロントが戦力補強をしっかりやってくれたというふうに確信している。(結果は)きっちりついてくるだろう」
そんな見通しを語ったのだが、外部招聘した首脳陣についても、
「新しい考え方を入れてもらいたい。熱血指導、厳しさは外部出身のコーチが言うことで、選手が目覚めると思う」
このほか、酷暑で選手から苦情殺到の本拠地ベルーナドームの暑さ対策については「僕は面白いアイデアを持っている」と言及した一方で、短期間の解消には「ゼネコンにも聞いたが、難しい」と消極的だった。構造物については球団だけでは手に負えず、親会社の支援が不可欠だが、事実上の「ゼロ回答」だった。
それ以上に問題なのは、
「コンプライアンス関連について言及していない。一昨年の山川穂高、昨年の源田壮亮と女性問題が次々と起こっているのに、一喝しないどころか、報道陣が触れないこと自体がナンセンス。何をしているんだか」(球団OB)
メディアはグループ総帥の御用聞きではないのだが…。