競馬界でも二刀流スター誕生か。芝とダート双方で活躍するガイアフォース(牡6、栗東・杉山晴)が2月23日に東京競馬場で行われるGⅠ・フェブラリーステークス(4歳上、ダ1600メートル)で、G1初戴冠を狙う。
ガイアフォースはキタサンブラック産駒で、母ナターレの母系をたどれば、スプリングステークスなど重賞で2勝を挙げたアグネスゴールドなどがいる。過去15戦して3勝だが、3歳時には朝日セントライト記念で重賞初制覇。2023年には安田記念4着、秋・天皇賞でも5着に食い込んでいる実力馬だ。
昨年のフェブラリーステークスではダート初参戦ながらも5番人気に推され、勝ったペプチドナイルから1馬身1/4差の2着と大健闘した。
前走のチャンピオンズカップは大外枠が響いたのか、15着と自身初の2ケタ着順に終わったが、昨年同様に長岡禎仁の騎乗で巻き返しをもくろんでいる。
過去、ダートに挑戦した2回は勝利していないが、仮にダート未勝利馬がフェブラリーステークスを制すれば、同レース初の快挙達成となる。昨年に比べて被毛は白くなったが、関係者によれば、
「馬体の張りは悪くない。1週間前の調教も悪くなかった」
ただ、長年にわたって中央競馬を取材するスポーツ紙記者は、
「フェブラリーSは、前年の2着馬が勝ったことがないレース」
という不吉なデータがあると指摘する。
今回はレモンポップこそ引退したが、連覇を狙うペプチドナイルや、ダートで全9戦7勝、2着2回と連対率100%を誇り、前走のG3・武蔵野ステークスを快勝した僚馬のエンペラーワケアが、横山武史との新コンビで参戦。強力なライバルは、倒しがいがある。