オンラインカジノ騒動を受けて令和ロマン・高比良くるまが活動を自粛している間、相方の松井ケムリが孤軍奮闘している。
コンビ出演による地上波番組は別番組に差し替えられているが、「令和ロマンのUBUGOE」や「令和ロマンのご様子」といったPodcast番組には、松井単独で出ている。ちなみに2月27日放送の「ラヴィット!」(TBS系)には松井だけが出る予定だ。さらに「M-1」ファイナリストと準決勝進出者による全国ツアーにも、ひとりで参加している。ここで見直されているのが、松井のトーク力だ。
もともと積極的にテレビ出演するわけではないコンビで、平場のトークがどれほどのものなのか、高比良ともども未知数だった。今回、図らずもオンラインカジノ騒動の影響で松井だけが露出するようになり、そのトークスキルが判明したのである。
例えば「令和ロマンのご様子」ではコンビへの関心度の高さについて、こう言及している。
「冗談はさておき、こうやっていろいろ、簡単に言えば渦中にいるわけですけど。Xとかでも話題になるわけじゃないですか。目に入ってきちゃうんですけど、この件に関して、火のないところに煙は立たないって書いている人が多すぎるな。オレだし、ケムリは」
先の「M-1」ツアー先では、単独で漫談を展開。相方のことに触れた後、昨年の大会の冒頭、高比良がツカミで「終わらせよう」と言っていたことをイジり、
「終わらせましょう、ってこういうことだったのかな。オレからしたら『え、終わったんだけど』って」
違法なオンラインカジノをめぐっては、吉本興業に所属する10人弱のタレントが、警視庁から任意で事情聴取を受けたという。今後、カジノ芸人が増えれば、高比良の自粛が長引く可能性がある。おのずと松井が単独で出る機会は増えることだろう。
すでに決勝進出者が決まり、放送を3月に控える今年の「R-1グランプリ」(フジテレビ系)。もし松井が出たら、優勝は確実なのではないか。
(魚住新司)