ソフトバンクで戦力外通告を受けた男が、新天地で存在感を放っている。
オープン戦で好調ぶりをアピールしているのは、中日ドラゴンズの上林誠知だ。2014年にドラフト4位でソフトバンクに入団し、2017年から1軍に定着するも、出場機会は徐々に減少。2023年に自由契約となり、中日へ移籍した。
昨シーズンはわずか46試合の出場で。打率1割台と低迷したが、今年のオープン戦は3月16日までに10試合に出場して打率3割4分6厘。3月14日の西武戦では、2試合連続となる3号2ランを放っている。好調の要因に「キャラ変」を挙げるのは、球団関係者だ。
「移籍2年目の上林は自主トレから、イメージカラーをピンクに統一。シャツからマスコットバット、リストバンドまでピンク一色に染め上げて、報道陣を驚かせました。ピンクといえば、井上一樹監督。現役時代にピンクのリストバンドを使用し、『ピンキー』の愛称でファンに親しまれました。上林としては、少しでも監督にアピールしたかったのでしょう」
井上監督は就任会見で選手たちに「俺が好きな選手になってほしい」と語っていた。まさにその言葉を体現した上林だが、キャンプ中に井上監督から「ピンク叱責」を食らう一幕があったようで、
「日々の猛練習で、上林が身につけていたピンクのリストバンドが色あせてしまったんです。それを見た井上監督が『お前のピンクのリストバンドはくすんでいる』と冗談交じりに指摘すると、上林はリストバンドを新調。鮮やかなピンク色のリストバンドをまとってオープン戦に出場すると、目覚ましい活躍を見せたのです」(スポーツ紙記者)
井上監督から受け継いだピンクを、ガッツリと自分のものにしてほしい。