中日・根尾昂がキャンプ序盤でいきなり崖っ縁に立たされている。沖縄県読谷村での2軍キャンプ第1クール最終日、根尾は今キャンプ初の打撃投手として登板し、52球を投げた。打者に対して投げたのは今年に入ってから初めてということで、
「最初は球がバラついていた。最後はまとまってストライクを投げられた」
と振り返った。
根尾は今年から背番号が7から30に変更。球団側は心機一転を促しているが、
「結局のところ、投打ともにどっちつかずで、使い道がなかった。立浪和義前監督はなんとか投手として芽が出るように、2軍で経験を積ませたけど、本人に必死さが足りずに、1軍ではブレイクできずにいる。井上一樹新監督体制になってからは中継ぎに配置転換となるが、もはやあとがない状況。失敗すれば戦力外は避けられない情勢だろう」(球団OB)
投手転向から、既に3年の月日が流れた。落合英二2軍監督が言うには、
「このまま順調にいってほしい。いいオフシーズンを過ごしてきたと思います。(中継ぎ転向については)短いイニングの方がいいのでは」
ただし、先の球団OBは依然として厳しい見方を示す。
「根尾は額面通り受け取れる立場ではない。このままでは斎藤佑樹と同じように、プロでは大した成績を残せず終わってしまう」
不名誉なレッテルだけはご免だろう。