日本ハムOBで野球解説者の岩本勉氏が、水野達稀が放った三塁打を揶揄し、大炎上した。
岩本氏の問題発言は、3月19日にエスコンフィールド北海道で行われた、日本ハム×巨人のオープン戦、3回に飛び出した。
二死二塁、1-2の場面で9番・水野がライトへのタイムリー三塁打を放つ。
「あー、これもファウルにならずに残るところがね、『達稀!』っていう感じの三塁打ですよ」
岩本氏はそうとまくし立てたのだった。これに実況アナが「そろそろちょっとやめていただいて…」と制したが、岩本氏は意に介さず。
「どうしてですか。みんなそう思ってますよ。あー、水野のバッティングやなって」
なんら悪びれることはなかったのである。
実は岩本氏は1回、3番マルティネスの先制タイムリー二塁打の際にも、
「ぐわちょ!って感じ。ぐわちょ!ぐわちょ!ぐわちょ!」
と意味不明の叫び声を上げて「岩本さん、きちんと解説して下さい」と注意を受けていたのだ。
アナウンサーがたしなめるほどつまらない解説だと非難轟々で、不評にまみれる始末。
「ガンちゃん」の愛称でおなじみの岩本氏は、現役時代から関西人らしいひょうきんトークがウケていたが、こと野球解説に関しては、きちんとした技術論が展開されることはほとんどなく、ただ好きなようにまくし立てるのみ。「居酒屋解説」と揶揄され、その評価は低かった。
岩本氏の解説には「音声を切る」というファンがいる中、自身のスタイルをいっさい変えないのは、本人なりのポリシーがあるからだろう。
そんな岩本氏の解説を楽しみにしているファンもいるというのだから、なかなか難しい問題だ。
(ケン高田)