アメリカのスポーツ記者の間で、ドジャース・佐々木朗希の評価はかなり厳しいようだ。
東京での開幕カブス戦、メジャー初登板の結果は3回1失点、3奪三振だったが、5四球のオマケ付きにロバーツ監督は「(交代は)簡単な決断だった」とコメント。「気持ちが高まるとコントロールがいまひとつになる」と分析している。メジャーリーグ担当記者が言う。
「課題が多いとの指摘は、あちこちから聞こえてきます。制球難に加え、ピッチクロックも取られている。3回で2盗塁を許したことが、大きなウィークポインとして露呈してしまった。160キロを超えるストレートは確かに圧巻ではあるものの、『すぐに対応される』との評価です」
佐々木本人もそれは十分に認識しており、「なんとか試合を壊さずに終えられてよかった」というコメントが全てだろう。
「初回から力んで制球力が危うい160キロ台を連発するようなピッチングでは、5回ももたない上に、シーズンを通して投げ切れるかも疑問です。古巣ロッテの吉井理人監督に『ローテーションに入れば必ず、故障がついてくる』と指摘された佐々木だけに、不安ばかりが残るデビューですね」(ロッテ担当記者)
ドジャース入団、東京シリーズの開幕前にメジャー昇格と、ここまではトントン拍子できた佐々木だが、本番はこれからだ。
(小田龍司)