「このキャラを貫いて、最後までやってほしい。今さら謙虚にならなくていいよ。こういうキャラ、いてもいいじゃない」
これはボクシング元世界王者の畑山隆則氏が評した、亀田京之介である。亀田3兄弟のいとこボクサーであり、2月22日に世界2階級制覇王者の悪童ルイス・ネリに7回TKO負けしている。
相手をコキ下すような強気な発言を繰り返し、試合前の会見ではネリに額を突き合わせて挑発、ネリが手を出して乱闘騒ぎに。しかし、そのふてぶてしいキャラクターを、畑山氏は擁護するのだった。
YouTubeチャンネル「渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則ぶっちゃけチャンネルで語ったその理由は、
「盛り上げ方については賛否両論あるけど、(亀田は)世界ランカーとはいえ、実績的なことを考えれば、実力的に中学生と大学生くらいの差はあるなと思ってたんで、それ考えると善戦したんじゃないの」
亀田のランキングはWBA・WBCフェザー級15位。元世界王者とは大きな実力差があると強調した。善戦の理由については、
「亀田はあそこまで言ったりやったりしなかったら、あんな頑張ってなかったと思うんですよ。やっぱ言った分さ、『やらないけん』ってなるじゃないですか」
その上で、こう言い切ったのである。
「けど、結果的にPVもけっこう見たんでしょ、みんな。あれは亀田の勝ちだよ」
今や日本ボクシング界は井上尚弥、中谷潤人のように、強いだけでなく相手にリスペクトを持ち、謙虚な姿勢を求められている。
同じくYouTube出演した元世界王者の竹原慎二氏が「謙虚」を勧めても、畑山氏はやはり首を横に振った。
「このキャラ、通した方がいいんじゃないの、ここまできたら」
(所ひで/ユーチューブライター)