サッカーW杯に向けてのアジア最終予選サウジアラビア戦は、0-0のスコアレスドローに終わった。日本はすでにW杯出場を決めているため、選手を大幅に入れ替えたのに対し、サウジアラビアはW杯出場を目指して必死に戦ってくるため、厳しい展開になると予想されていたが、そのとおりの試合となった。
元日本代表の城彰二氏は自身のYouTubeチャンネルで、日本代表の戦いぶりをこう評価した。
「バーレーン戦から6名、先発が変わった。前半はサウジアラビアが力があった。5-4-1で守備を固めてきた。(日本は)ボールを早く動かしながら、チャンスは何度か作った。ボールを前には運べたが、ゴールにはならなかった」
得点はできなかったものの、選手個々は絶賛。左サイドで先発した中村敬斗を、
「左サイドで突破力があって、緩急つけながらドリブルできる」
高井幸大も高く評価した。
「あまり攻められるシーンはなかったが、ボールの落ち着きや体の使い方が20歳なのかな、というぐらい素晴らしい」
できればゴールを奪い、勝ち点3を手にしたかったが、
「久保選手と堂安選手、田中碧選手が絡んでいって、3人目の動きとかうまくやっていたので、いい流れにはなってきている。日本の個の能力は見せつけた」
攻撃陣にも合格点を与えたのだった。
試合全体としては多くの選手を使うことができ、いい経験を積むことができたと、一定の評価を下す城氏だったが、今後については、
「守られてしまうと崩せなかったというのが現実なので、世界と戦ったらどうなのかな。まだまだこれから積み重ねていってほしい」
次の試合は6月のオーストラリア戦とインドネシア戦。招集メンバーは改めて決定するが、新たな戦力に期待したい。
(鈴木誠)