最終予選進出をすでに決めているため、消化試合となったサッカーW杯2次予選のミャンマー戦。しかし、新戦力がテストされたこともあって、注目すべき点がないわけではない試合となった。5-0でミャンマーを圧倒した戦いを、元日本代表の城彰二氏が自身のYouTubeチャンネルで評価した。
ミャンマーと日本ではレベルの差が大きいため、正しく評価はできないと前置きしながら、新戦力の小川航基について、裏の取り方やタイミングがよかったと評価。中村敬斗と守田英正も絶賛した。
しかし、チームとしては、コーナーキックとフリーキックを課題に挙げている。
「森保さんは今、セットプレーじゃないと、流れの中からどう崩すかっていうのを中心にやってるって言うけど、セットプレーはいろんなパターンを公式戦で練習しないと。練習だけでやっても難しい。早く(実際の試合で)やってかないと。(セットプレーから)どのぐらい点を取ってないの、ってぐらい、記憶にない」
日本はコーナーキックを数多く獲得したが、シンプルな攻め方ばかりで、デザインされたプレーはなかった。城氏は、
「相手選手が大きくないので、シンプルに入れる形でやってるんだけど、うまくいってない」
現在のやり方を疑問視するとともに、日本代表にセットプレーをデザインするスタッフが加わったことを挙げて、痛烈に批判。
「そのデザイナーは誰なのかって。チャレンジしているように見えない。何のために入れたのか、っていう話になる」
格下のミャンマーが相手だからよかったものの、
「拮抗したゲームだと、セットプレーで点が取れるっていちばん大きいんだよ。相手に与えるダメージもすごく大きいし、セットプレーに手を付けてほしい」
最終予選はこれまでと違い、アジアの強豪国と拮抗した戦いになることが予想される。城氏のアドバイスに耳を傾けるのもアリではないか。
(鈴木誠)