巨人に移籍後、初登板。586日ぶりの勝利を手にして、日米通算198勝に到達である。名球会入りまであと2勝と迫った巨人・田中将大の投球(4月3日・中日戦)は、まさにギリギリだった。
5回96球で被安打5、3四球、1失点に抑えた田中は再三にわたって走者を背負い、5回には満塁のピンチを招くも併殺で切り抜けるなど、どうにか試合を作った。この回、上林誠知には最速149キロを投げ込んだ。
阿部慎之助監督は「とにかく、みんな頑張ってくれた」と田中のあとを継いだリリーフ陣を称えつつホッとした表情だったが、スポーツ紙デスクの見解はというと、
「首脳陣による田中の温存ぶりはすごい。阿部監督は当初、日曜日限定登板のサンデーマー君構想を固めていましたが、『エンジンのかかりがまだ遅い』と、結局は開幕から6戦目のこの日の先発になった。1失点には抑えたものの初回からピンチを招き、いつも以上に間合いが悪かった。5回でアップアップ、紙一重の1勝だったことは間違いありません」
杉内俊哉投手チーフコーチも開幕前から「木曜日で回していこうかなと」と話していた。スポーツ紙デスクが続ける。
「木曜日であれば、例えば次回は1週空いて4月17日(DeNA戦)、その次も1週空いて5月1日(広島戦)と、ホームでの試合が中13日で続けられます。それもプロ野球OBからは『あの球では打線の強いチームに対しては厳しい』との評価が多いですね」
200勝を一気に達成させたいという、ベンチの親心は身を結ぶか。
(小田龍司)