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ちょっと早すぎるプロ野球新人王争いの行方「パは宗山VS渡部」「セは阪神勢の三つ巴」に

 3月28日に開幕したプロ野球はここまで3カードを消化し、セは阪神が、パはオリックスと、一昨年のチャンピオンチームがそれぞれ首位に立った。

 そんな中、早くも存在感を発揮し始めている新人選手がチラホラ。両リーグ合わせて13人のルーキーが1軍デビューを果たしているが、最注目は楽天のドラ1・宗山塁だろう。広島・広陵高校から明治大学を経て、昨年のドラフト会議では5球団競合の末に楽天入りした。

 獲得すれば今後10年ショートは安泰だと評された逸材は、オリックスとの開幕戦に2番ショートでスタメンデビューし、初安打初打点を記録。ここまで全7試合にスタメン出場して、10安打3打点2盗塁で打率3割1分3厘という堂々たる成績である。

 ロッテのドラ1・西川史礁もソフトバンクとの開幕戦にスタメン出場し、初安打初打点を記録。ここまで8試合中7試合にスタメン出場し、レフトのポジションを獲得しつつある。

 西武のドラ2、渡部聖弥は日本ハムとの開幕戦に5番レフトでスタメンデビューして、いきなり2安打を放つと、ここまで全試合で5番に座る。デビュー戦から6試合連続安打の球団新人タイ記録を達成し、ここまで打率4割7厘という最高のスタートを切った。

 一方のセは投手の活躍が目立つ。ヤクルトのドラ3・荘司宏太はここまで4試合、広島のドラ3・岡本駿は2試合、それぞれ中継ぎ登板して無失点と、上々の滑り出しだ。

 鮮烈なデビューを印象づけたのは、阪神のドラ1・伊原陵人だった。3月30日の広島戦6回から登板した伊原は、デビュー戦で早くも回またぎを経験。打者7人と対戦して被安打1、2奪三振だった。以降の3試合で3回1/3を投げて、無安打無四球。防御率は0.00で、WHIP(1イニングあたり、四球と安打で何人の走者を出したかを示す数値)は驚異的な0.19である。つまり5イニングに1人走者を出すかどうかというレベルの高さなのだ。この数字は、5イニング以上を投げた投手の中では、両リーグ合わせてトップの成績となっている。

 そして阪神ではもうひとり、ファンをワクワクさせる新人が登場した。育成ドラフト1位で入団した工藤泰成だ。キャンプ終了後の3月6日に支配下登録されると、3月15日のシカゴ・カブス戦に登板。1イニングで5人の打者と対戦し、鈴木誠也に安打を許したものの、150キロを超える速球を武器に3三振を奪う力投でアッと言わせた。

 3月29日、広島とのデビュー戦こそ3四球と乱れて1点を失ったが、その後の3試合では打者8人に1安打無四球3奪三振。阪神の強力なブルペン陣の一員として機能している。

 それでは新人王争いはどうなるのか。気が早すぎるが、

「パは宗山が本命ですが、西武の渡部も予想外に良く、現状はこの2人のマッチレース。セは阪神の伊原と工藤、そして3年目ながら新人王の資格を残す阪神・門別啓人も面白い。阪神勢同士の争いになるかもしれません」(スポーツ紙デスク)

 今後もルーキーたちの動向から目が離せない。

(石見剣)

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