昨年7月にNetflixで配信され、大ブームを巻き起こした「地面師たち」の続編の撮影が延期になっていたことが先日、報じられた。
綾野剛と豊川悦司がW主演で、土地の所有者になりすまして売却をもちかけ、多額の代金を騙し取る。不動産をめぐる詐欺を行う「地面師」の犯罪を描いたドラマだ。
原作は新庄耕氏の小説だが、2017年に実際に起きた、被害額約55億円に上る「積水ハウス地面師詐欺事件」をモデルにしているとあってかなりのリアリティーがあり、ハマる人が続出した。
ピエール瀧演じる地面師の「もうええでしょう」というセリフは、2024年の「新語・流行語大賞」にノミネートされた。
続編の撮影は今秋にも始まる予定だったが、4月に入ってから突然、撮影延期が決定。関係者の間では、豊川の体調が大きな要因だといわれているようで、内々には半年の延期とされているのだと。
豊川の体調問題とは何か。昨年11月、かねて痛めていた腰の手術に踏み切ったものの、手術をしてもなお、痛みが続いているという。
とはいえ、続編とはいっても「リアルな続編」ではないような…。
「続編の原作は『地面師たち ファイナル・ベッツ』として刊行されていますが、まともに登場するのは豊川演じるハリソン山中ぐらい。綾野、ピエール、小池栄子らが演じた犯行グループのキャラは登場しません。これでは前作を見たファンがハマることはないでしょう」(芸能記者)
結局、続編は前代未聞の不動産詐欺を成功させた彼らが地面師になるまでを描く「地面師たち アノニマス」を原作に製作される公算が大きい。とはいえ、配信はまだまだ先になりそうで、豊川の体調回復を待つしかないのである。
(高木光一)