次々と新機種が発売されるスマートフォン。最新モデルに機種変したことで手元にちょっと古いスマホの端末が余っているという人も少なくないだろう。そんな人はぜひ、夢の2台持ちに挑戦してみてはいかがだろうか?
「もう1回線契約したら出費が2倍、そんな余裕はないよ」とお考えのあなた! いまやケータイ事業者はドコモやau、ソフトバンクだけではないのである。ここで知ってもらいたいのが、最近やたらと宣伝している「格安SIM」だ。
SIM(シム)とは、スマホの中に入っている小さなメモリーカードのようなパーツ。スマホを契約する時、ショップの人が本体の中にSIMを挿入した光景を覚えてはいないだろうか。実はこのSIMこそが、携帯電話の本質そのものなのである。IT系ライターが解説する。
「スマホなどの携帯電話は要するに、トランシーバーのような無線機なんですね。電話として使うためにはドコモなどキャリア(通信事業者)の通信網に接続しないとならない。そこで必要になるのがSIMなんです。このSIMには“キャリアはドコモで、電話番号はxxxx-xxxx”といった情報が収められています」
現在は、ドコモのスマホにはドコモのSIMが、auのスマホにはauのSIMが挿入されている。このSIMを入れ替えることで、格安でスマホを使えるようにするのが、いま話題の「格安SIM」なのだ。
いまのところ格安SIMの業者はドコモ系が20社以上、auでは2社がサービスを提供している。ドコモとauで業者が違うのは通信方式が異なるからだが、詳細は長くなるので省略。ともあれ、ドコモやauのスマホ端末に格安SIMを挿すことで、あっという間にケータイ2台持ちが実現するというわけだ。
「電話を掛けられる音声通話タイプの格安SIMは、月額1500円程度から用意されています。自分から電話を掛けるときは通話料金が掛かりますが、着信だけなら無料。もちろん、090や080から始まる電話番号を持てるので、2台目のケータイにはピッタリです」(前出・IT系ライター)
契約時の初期費用は3000円程度と安く、2台持ちする際の負担は小さい。しかもキャリアの端末と違って24カ月縛りなどもないのも嬉しいポイント(一部に例外あり)。本当に2台持ちが有用なのか、数カ月だけ試してみるようなことも気軽にできるのである。
というわけで、手元にドコモやauのスマホ端末が余っていたら、ものは試しとケータイ2台持ちにチャレンジしてはいかがだろうか? 新しい使い方が発見できるかもしれない。