ここで、食事や酒以外の日常生活の「どっちを選択?」問題についても触れておこう。
運動不足の解消法は
【8】「朝ランニング」か「夜ウオーキング」か?
「朝は血圧が上昇し、夜間の脱水も加わり、血液が凝固しやすい。心臓病による突然死は午前中、特に起床後2時間以内に多い」
お勧めは体に負担をかけない、という意味でも夜のウオーキングだろう。
運動したあとの飲み水は
【9】「水道水」か「ミネラルウオーター」か?
「日本の水道水は外国に比べてレベルが高い。無理にミネラルウオーターにこだわることはない。栄養が入ってないからカビは生えないが、お茶などちょっと口をつけて放っておけば劣化するので、それを考えればくみたての水道水がいい」
自販機など探さずとも水筒で十分だ。
たまった疲労を回復するのは
【10】「ふくらはぎマッサージ」か「足裏マッサージ」か?
「足の裏にツボがあるというのは、実は中国医学的に認められていないんです。特に痛いだけで、あとから効くという足裏マッサージは要注意。マッサージは気持ちよく眠ってしまうのがいちばんいい」
と、“痛いだけマッサージ”に警鐘を鳴らす。
「太腿は第2の心臓と言われるだけにマッサージするのはいい。ただし、それだけで長生きできるわけではありません。本当は歩くだけで自然にマッサージできる。まず歩くことです」
となると、続く
【11】「マッサージに行く」か「自分でストレッチ」か?
ではどうだろう?
「自分でストレッチできる人はそれで十分。ラジオ体操でも体を動かすことがいちばん正しいやり方です。よほど特殊な運動選手は別ですが、自分の疲れを取るのを他人にやってもらおうという発想がすでに間違っています。ただ、努力したのにどうしようもない人はマッサージに行ってもいい」
運動のあとは十分な睡眠をとることも大事だが、
【12】「睡眠6時間」か「睡眠8時間」か?
はどっちがいい?
「個人差があり、どちらとも言えない。たとえ3時間でも、その日の疲れがスッキリ取れて翌朝元気なら適切な睡眠時間と言える。どちらもそんなに変わらないので、上手に寝られればそれでいい」
要は、ぐっすり眠ることが大事なのだ。