最後は医局・薬局編だ。
手術するなら
【13】「大学病院」か「中堅病院」か?
「手術の難易度によります。大学病院では簡単な手術は経験の浅い医師や研修医に任せられるケースがあるので中堅病院のほうがいい場合があります。手術医は自分で探したうえで、かかりつけ医に『この3つの病院のうちどこがいい?』と聞けば的確なアドバイスをしてもらえるはずです」
手術の難しさの他に、医師の年齢も判断基準となる。技術的に脂の乗っている40歳前後の腕きき医がお勧めだという。
次に胃ガン検査は
【14】「胃カメラ」か「バリウム検査」か?
「胃を山に例えると『全体のシルエットを見る』のがバリウム。『山に生えている木を一本一本見る』のが胃カメラ。CTとMRIのようにどちらにも長短があり、全体を見ない胃カメラだけではスキルス胃ガンを見逃す可能性がありますので、2つでうまくローテーションを組むのがいちばん確実です」
処方薬は
【15】「西洋薬」か「漢方薬」か?
「西洋薬は効果が強い劇薬で、漢方は自然のものだから安心という考えは間違い。漢方薬にも副作用はあります」
最近の薬局では必ず「ジェネリックにしますか?」と聞かれるが。
【16】「先発医薬品」と「ジェネリック薬」か?
「ジェネリック薬は先発医薬品と同一の有効成分を同一量含有している。しかし成分は同等でもコーティング剤や添加物は製薬会社によって異なります」
服用して違和感があれば先発薬に戻すべきだろう。
健康診断するなら
【17】「定期健診」と「人間ドック」か?
「基本的には定期健診で十分。安い人間ドックは定期健診と内容的にほとんど一緒です」
とはいえ、人間ドックが必要な場合もある。
「近親者で大腸ガンや、脳梗塞の患者がいる家系であれば、追加でガンや脳検査など足りないところを人間ドックで補えばいい。40歳、50歳など節目に人間ドックを受けて、そのあとは悪いところを重点的に見ればいい」
最後は
【18】早死にするのは「太りすぎ」か「痩せすぎ」か?
という究極の2択だ。
「どっちもダメですが、いちばん悪いのが太りすぎで、次は痩せすぎです。モデルのような体型の人は冷え性、胃下垂など、悪いところはそれなりにある。見た目のいいスタイルと健康にいいスタイルは別です。いちばんいいのは、ちょい太りです」
以上の2択をしっかり覚え、今日から「健康長生き」を実践しよう!