平成の名横綱貴乃花は引退後80キロの減量ダイエットに成功し話題になったが、その方法というのが相撲の基本の四股を取り入れたもの。その絶大な効果が再び人気を呼んでいる。
最近盛り上がりを見せている相撲人気を押し上げているのが、“スージョ”と呼ばれる相撲好き女子たち。そして、彼女たちがはまっているのが、「シコアサイズ」と言われる四股踏みダイエットだという。
「スージョたちのブログを見ると、〈効果絶大! 激しい運動は全く無いのに体つきがあきらかに綺麗になりました〉〈簡単な体操レベルで余裕! かと思いきや、結構効きます。やってみたその日は、効果が本当にあるの? という感じでしたが、次の日にきました&きました! 今まで感じたことの無い内腿あたりのハリや筋肉痛、何だか1日で引き締まった感が…〉といった喜びの声がすぐに見つかります」(フィットネス誌ライター)
このシコアサイズ、2003年に引退した平成の名横綱・貴乃花が考案したもので、現役時代160キロあった体重を80キロまでの減量に成功したダイエット法だ。
ちなみにシコアサイズとは、「四股」と体の軸を意味する「コア」とを合わせた造語で、「貴流運動法・シコアサイズ」(幻冬舎)も刊行されている。
気になるやり方はこうだ。両脚を肩幅よりも広く開いて、肩の力は抜いたまま背筋を伸ばしてリラックス、両手は脚の付け根に添えて、つま先はやや外側へ向ける。上体をキープしたまま腰をゆっくりと降ろしていきながら両手は両膝へスライドさせ股関節を開いていく。
続いて四股の動き。ゆっくりと片脚を上げる。腰よりちょっと上に来る高さが目安。上げた後は、ゆっくりとつま先から脚を降ろして行く。この動きを両脚交互に続け、約1分間を目安にして毎日行うことだという。
スポーツインストラクターの布施香氏がこう説明する。
「股関節が固いと骨盤にも歪みが発生して全身に歪みが生まれ、リンパの流れが悪くなり、ホルモンの分泌をも悪くしてしまうんです。シコアサイズをすることで股関節の動きが良くなり骨盤の歪みが改善され、全身の歪みも改善され、代謝がよくなりダイエットにつながります」
シコアサイズは食事制限もなく、道具も要らず毎日1分ほど続けるだけ。スーツのままでもでき、どこでもできる非常に簡単なものなので、今までダイエットで挫折続きという人にこそおすすめだ。