「チームが首位争いをしているからいいようなもんです。戦力の乏しい下位球団なら真っ先にA級戦犯にされて吊るし上げですよ」(スポーツ紙記者)
倫世夫人のボストン愛、本人のメジャーへのこだわりなど、幾多のハードルがありながら単身赴任で日本球界へ復帰した、ソフトバンクの松坂大輔への風当たりが、ここにきて急激に強くなってきてる。
3月のオープン戦でもそれなりの結果を残したのは初戦だけ。その後2戦は期待ハズレな投球で、ついには開幕前に右肩に違和感を訴え1軍離脱。その後は一向に復帰の声が聞こえてこなかった。
「首位争いのソフトバンクもじつは先発投手陣はイマイチ。ですから、松坂の交流戦での復帰青写真を描いていたようですが‥‥」(前出・スポーツ紙記者)
ところが、復帰への調整登板となるはずだった5月24日のウエスタンリーグの試合を「調子が上がってこない」と、突然の登板回避。首脳陣は「焦ってはダメ」と相変わらずの擁護ぶりだが、これで交流戦には間に合わなくなったのは確実。これにはさすがにファンから怒とうのダメ出しが相次いだ。
「調子が上がらないからマウンドに上がらないなんて、仕事をナメきっている」「ホークスファンだけど、応援する気にならない」「詐欺罪で訴えることはできないのか!?」などなど。
「当然といえば当然。ピークを過ぎた“名前だけ”の選手に、一部から根強い反対があったにもかかわらず、年俸4億円の3年契約(プラス出来高)のスペシャル待遇で迎えた。しかも、結果がこれです。チーム内には『首位争いできているのは松坂がいないから』という声もあるくらいです」(スポーツ紙デスク)
ファンの声も容赦ない。「(中日時代の)川崎憲次郎を超えた!」「計算したけど、松坂は肩のマッサージ受けるだけで日給110万円だよ。ふざけんな!」「さすがに税金もたくさん取られるから、手取りで日給69万円ぐらいでは? でも俺の月給の3倍(泣)」「カネでぶくぶく太った、ただのデブ!!」と、庶民の妬みも丸ごと巻き込んで、徹底攻撃の的となっている。
しかし誰が何と言おうと、かつての輝きゼロは事実。「史上最高額の退職金」とすら揶揄される今の松坂に、この劣勢を跳ね返す力が残っているのだろうか──。