プロ野球界では、近年最悪の「ドロボー契約」と言われて久しい、ソフトバンクの松坂大輔投手。ちょっと投げればノックアウトの連続で、右肩の手術もあり、結果的には3年契約12億円の高額年俸でこの2年間はリハビリしていただけ。初めのうちは温かく見守っていたファンも「松坂を出さないほうがチームの調子がいい」など、もはや疫病神扱い。2年間の“実績ゼロ”の時点で、昨年オフに本人の口から「引退」の言葉が出ると“期待”していたファンが多いという。
「しかし、そんな期待もむなしく、契約最終年の今年はやる気満々です。これまで不調の原因と言われてきたデブ体形を10キロ絞って首脳陣の前に現れました。確かに、ずいぶんスッキリしたことは間違いありませんが、それとピッチングは別。右肩の具合はわかりませんし、記者たちも『球速まで10キロ落ちてるんじゃ‥‥』と疑心暗鬼です」(スポーツ紙記者)
コーチたちは肉体改造した松坂の「今年こそは」の意気込みに目を丸くしているようだが、ネット上では「絞れるならなぜ最初の年から絞らなかったんだ」「今さらファンが納得すると思ってるのか?」「契約ラストイヤーだけ少し投げてまたドロボー契約を更新するつもりだろ」といった声が飛び交い、ファンの目は甘くないようだ。
「今さら7、8勝したぐらいでは誰も納得しないでしょう。少なくとも、今年もリハビリイヤーにならないよう腕がちぎれるまで投げること。そうじゃないと汚名返上とはいきませんね」(前出・スポーツ紙記者)
かつての大スターが、再びファンの拍手を浴びる日が本当に来るのだろうか?
(佐々木たける)