投高打低を改善すべくシーズン途中で獲ったはずのメジャー48発男、フランシスコ(27)も、草野球並みの守乱連発と三振オンパレードの打撃不振により、わずか5試合で二軍落ちの大誤算。このまま年俸1億4000万円がドブに捨てられることになるのか‥‥。
「ベスト体重オーバーの状態で来日したため、岡崎郁二軍監督が120キロの体に減量指令を出しましたが、二軍の試合では場外弾を連発するなど、当たれば飛ぶ規格外のパワーがある。交流戦中に一軍昇格し、DHで使われるのではないか」
こう話すのは、巨人担当記者である。
「首脳陣が言うには『フランシスコは変化球への対処がうまくないし、体が突っ込むから差し込まれる。まっすぐ勝負が多いパ・リーグ投手のほうが合う』。例えば、楽天の則本昂大(24)など、速球が武器の投手には強いかもしれない」
ただ、「素行不良」が問題になるなど、懸念も残るという。スポーツ紙デスクが語る。
「元メジャーのプライドがあるからか、真面目に練習しないというか、日本の野球をナメているフシがある。来季のメジャー入りに向けて、調整のつもりで日本に来ているからです。実戦でのカンが鈍らないように、単なる腰かけですよ。ケガさえしなければいい」
交流戦が終われば、また一塁の守備がこなせるかどうかが懸念材料に。誤算の危険性は尽きないのだ。
フランシスコと同じく二軍調整中の村田修一(34)は、右太腿の肉離れが原因というが、
「もうケガうんぬんより、首脳陣が見切りをつけようとしている空気が漂っています。昨年、開幕4番に座りながらバントを命じられたり、打撃不振で8番に降格させられたり。今季も8番を打つことが多く、4月7日には9回一死一塁で原監督がまたしてもバントを指示。元4番のプライドはボロボロです。原監督に言わせれば、発奮させるためだそうですが、監督は村田に関しては、外(マスコミなど)に向けても厳しい言葉を発している。村田はそんな状況にもう耐えられなくなったようで、親しい選手には『もうしんどい。巨人を出たい』と話しているといいます。今オフには他球団へのトレードを直訴することも考えているようです」(球団関係者)
さて、好調な投手陣の中にも首脳陣の頭を悩ませている誤算男がいる。「勝利の方程式」を構成する中継ぎ左腕、山口鉄也(31)だ。巨人担当記者によれば、
「昨年、左肘靭帯を部分損傷しましたが、マー君と同じく手術をしない『PRP療法(血小板注射)』を選びました。根本的に治っているわけではないので、抑えとほぼ同じ立場ながら防御率は3点台後半と振るいません。このままの状態で急に調子が上がるとは思えない‥‥」
暴発寸前の大誤算男を抱え、それでもAクラスにとどまっているのは、選手層の厚さと指揮官のやりくりゆえか──。