しかし、橋下氏の応援団は後を絶たない。
連携を模索している石原慎太郎都知事(79)は、「船中八策」について、こうベタボメしている。
「大賛成なところがある。ずいぶん国家観がある」
また、盟友である河村たかし名古屋市長(63)も、こう賛意を示した。
「根本的な政策の流れはまったく同じだ」
そして、橋下氏にとって頼もしい応援団は、「維新政治塾」に応募してきた入塾希望者だろう。何せ、その数は3326人。予定していた入塾枠を大幅に超えて、その大半を受け入れる予定だという。維新の会は衆院選候補をあふれるほど抱えることになるのだ。
政治ジャーナリストはこう話す。
「ただ、誰でも小選挙区に落下傘で出馬したところで、当選できるほど甘くはありません。すでに、どの選挙区にも地盤のある既成政党の候補者がいるわけですからね。今回の入塾生はあくまで比例区の候補者を探しているにすぎません。入塾生の中に、組織はなくともそこそこ金を持っていて、知名度もあって、見た目がいい候補者はいないかということです」
そのせいか、ロンブーの田村淳(38)、元フジテレビの山中秀樹アナ(53)が入塾を希望したという噂も飛び交っている。
しかも、噂ではなく本気と言われている芸人もいる。
維新の会の府議が言う。
「芸人のたむらけんじ(38)本人が事務局に電話をしてきて、『本気で政治家を目指していますので、よろしくお願いします』と言ったそうです。芸人にも維新の会にもビッグチャンスです」
まさか、選挙戦で獅子舞を踊るつもりなのか。デタラメの上塗りではないか。
それでも、橋下氏の動きに永田町の議員は敏感である。自民党中堅議員は冗談めかしてこう言い放つ。
「民主党のマニフェストよりいびつな内容だ。『船中八策』ではなく、『暗中模索』だろう。国民が何度もダマされるわけがない」
橋下氏の勢いを前に、負け惜しみに聞こえなくはない。
ところが、国会議員の間ではこうした空気が支配的だという。実際に、維新の会の公約について、センセイ方は一様にボロクソにけなしている。
政治評論家の小林吉弥氏はこう分析する。
「橋下氏が『統治機構の再構築』として、『首相公選制』や『参議院廃止』を訴えていますが、ともに憲法改正が必要な改革です。国会議員にしてみれば、そこに現実味を感じないのでしょう。中曽根康弘氏(93)が若い頃に、『首相公選制』を訴えていたことがある。それほど古くから提案されては実現することなく終わっている。憲法改正というのは、国会議員によっては政策ではなく精神論にしか聞こえないのです」
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