週替わり特典でラブライバーと呼ばれる熱狂的マニアたちを完全掌握している映画「劇場版ラブライブ! School Idol Movie」。キャラクターの顔面が大きくプリントされたTシャツや、バッグに大量のキャラバッジを付けまくって闊歩するなど、その常軌を逸したファッションとエグ味たっぷりの存在感には、「キモい」「子供が怖がる」などの罵声が飛んでいる。
しかし、映画公開も6週目。5週の週末興行成績が1位⇒1位⇒1位⇒2位⇒4位とゆるやかに下降しているように見えただけに、ラブライバーによる週末シネコンジャックもそろそろスローダウンするかと思いきや、実はこれが甘かった。7月18~20日の3連休は「戦争になる」と警戒されているというのだ。
「ここ2週は上位に「アベンジャーズ」や「バケモノの子」など話題作が来ただけで、『ラブライブ!』の売り上げはほとんど落ちていません。5週目までで14億8000万円。そのうち約9億円がリピーターによるものだと言われています。そして6週目の特典はここ3週の学年別とは違い、本編35mmフィルムから4コマをカットしてランダムで配るという満を持したアイテム。つまり、世界に一つだけのフィルム争奪戦となるわけです。子供たちも夏休みに入り、キムタク主演の『HERO』も公開されるという3連休に、ラブライバーのおぞましい忠誠心がどこまで発揮されるか、考えるのも怖いですね(笑)」(映画ライター)
もはや「特典引換券」とさえ呼ばれる「ラブライブ!」の映画入場券。特典が入手できずシネコンで暴れたラブライバーの動画もアップされていたようだが、巷ではグッズの万引きなども報告されているようだ。それらの悪しきニュースに、純粋なラブライブファンも激怒しているようで、「本気で迷惑」「あいつらを映画館から追い出してほしい」「テレビが面白がって取材するからつけ上がってる」などの声が聞こえているのが実情だ。
ちなみに、第7週と第8週の特典も発表されたばかり。一人が10万円単位で投資しているというラブライバー旋風。この熱中症はいつまで続くのだろうか──。
(村岡タクミ)