◆よもやま話「休憩スペース」◆
今やホールに必ず備わっている休憩ルーム。ところであれって利用してます? 恐らく大半の方は、素通りしてきたのではないでしょうか。
それもそのはず、台にあぶれた時だって、シマを徘徊しているわけですし、ヤメたあとだって休憩ルームでくつろいでから帰るなんてしません。
かく言う私も、せいぜいツレがヤメるのを待つ時に使ったことがあったかな‥‥ぐらいです。
それにしてはあのスペースってやけに人がいます。しかも見れば、顔ぶれは同じで、だいたい決まった時間に現れる。いったい彼らは何者なのでしょうか。
私の界隈だけで言えば、あそこにいるのは、たいていパチンコ未経験者で、ツレの付き添いで時間潰しに使用している感じですね。
ごく少数、「無料のマンガ喫茶」とばかりに、パチンコもしないし、知り合いと来てるわけでもない、単身、暇潰しに来たヤカラまでいました。
あのスペースって、お客の負けから予算が出ていますが、店と客のどちらにも貢献しておらず、現状どこかチグハグな存在です。
◆実戦指南「攻略誌」◆
そんな中、たまに見かける私の知り合いの職人Tさんが、とっても有効に利用していまして。
このTさんは、毎日ホールに寄り道して涼んで帰るのがルーティンで、平日は1パチをちょっと貯玉プレーする程度にとどめて、休憩ルームへ。
ここで店に次の入れ替えで入る新台や、今楽しんでる台の最新情報をチェックして、写メでデータを保存しています。
確かに台の脇についている取り扱い説明や、通路に置いてある小冊子よりも、パチンコ・パチスロの攻略誌のほうが、より詳しく紹介していますからね。オマケに最新号からバックナンバーまでそろっています。
それに、コンビニや書店で写メなどをしでかした日には、窃盗・盗撮になってしまいますが、ホールの休憩ルームなら、すでに購入された本ですから、そこも心配無用ですし。
Tさんは、こうして平日に台の情報を集め、土日にじっくりと台に向かうという段取り屋さんです。あの休憩スペースって、ズバリ、彼のような使いみちがベストではないでしょうか。
私も今では攻略誌を買うこともなくなったのですが、やっぱりネットで検索するよりも本のほうが楽なので、今後あの休憩ルームを立ち回りに加えようかなと思っております。
◆プロフィール 浜田正則(はまだ・まさのり) パチンコ生活歴29年。業界寄りの記述をする「パチンコライター」とは一線を画し、ファン目線で真実のみを文章につづる「ギャンブルライター」として18年目を迎える。漫画の原作者としても活躍しており、作品は多数。