芸能

林家こん平「心肺停止からの復帰」を愛弟子・林家たい平が激白

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 難病に倒れた林家こん平(72)が11年ぶりに客前で噺を聴かせるという。そこで師匠の復帰を愛弟子・林家たい平(50)に直撃。一時は心肺停止に陥ったが、8月22日、おなじみの「1・2・3・ちゃら~ん! こん平で~っす」がとどろくのだ!

「大好きな卓球をやっている師匠も元気ですが、やはり落語家なので、着物を着て座布団に座り、お客さんに笑ってもらう。それが一番です」

 こう喜ぶのはこん平の愛弟子・林家たい平である。まずは、ここまでを振り返ろう。

 こん平が倒れたのは04年8月22日の「24時間テレビ」(日本テレビ系)生出演直後だった。緊急搬送され入院したが、当初は病名もわからず「声帯の異常」と発表されていた。

「師匠は病気とはまったく無縁で、カゼをひくことすらありませんでした。電話で入院したことを知らされた時はびっくりしました」

 しかし程なく、こん平は特定疾患に指定される難病の多発性硬化症と診断された。

 医療関係者が解説する。

「脳や脊髄、視神経に病巣ができ、歩行障害、視界不良、精神不安定など多岐にわたる症状が現れます。国内に約1万3000人の患者が報告されていますが、明確な原因もわかっておらず、完治不可能な病気です」

 その結果、こん平は右半身の硬直と、商売道具である声帯の機能不随を患うことになる。「笑点」(日テレ系)は病気療養という形を取り、たい平が代役を務める。横に座る三遊亭円楽からは、

「笑点に出たいために毒を盛った」

「治療費を出していない」

 と、ネタにされていたたい平だが、高座を降りた大喜利メンバー全員の思いは1つだったという。

「入院中はずっと、早く病気が治ってほしい。『ちゃら~ん』の師匠が戻ってきてほしいという気持ちでした。笑点の番組スタッフも、出演されている師匠方も同じ気持ちで座布団を空けて待っていたんです」(たい平)

 そして、こん平は05年に退院、復帰を目指して懸命のリハビリを行うがかなわず、06年からたい平が正式メンバーとなる。ところが13年6月に持病の糖尿病が悪化、心肺停止となり死の淵をさまようことになった。

「ものすごい不安を抱えていました。ですが、師匠は非常に強い信念の持ち主。元気に帰ってくることを信じていました。ふだんから僕たち弟子には疲れている姿を一切見せない人でしたので、思いをくみ取り、お見舞いも控えめにしていました」(たい平)

 一命を取り留めたものの、壊死した左足指は切除。右手はほとんど動かなくなり、介護なしでは生活できない体になる。寝たきりで過ごし、呼びかけにも首を振るだけで、言葉も発することができない状況が続く。

 だが、14年8月、復帰を願った次女・咲さんによる企画で転機が訪れる。月に1度、都電荒川線車両内に高座を設け、乗客が約1時間落語を楽しむ「都電落語会」で、こん平は「1・2・3・ちゃら~ん!」で発車の合図出しをするようになる。

 客前こそが一番のリハビリだったのか、以降、食事、トイレを自分で行えるまでに症状が改善。病気以来避けていた「笑点」を見て、笑うことも増え、同月末には10年前に倒れた「24時間テレビ」内の「笑点」にテレビカメラを通じて出演。桂歌丸が、

「こんちゃん、早く帰ってきてよ、こっちへ~」

 と感極まる場面もあった。

 そして今年、因縁の8月22日に「都電落語会」での、奇跡の高座復帰となったのだ。

「お客さんの前で挨拶をして、僕たちの前に座って落語を見てくれていたので、元気になっているのを、身近で感じていました。最近は、そろそろ復帰の時期かなと思っていましたね。何とか短い噺ができるところまできたのは、すごくうれしいです。師匠の原動力である『落語をする』がかなうわけですから、よかった」(たい平)

 こん平にとって長い「マクラ」だったが、いよいよ真打ち登場! どんな「サゲ」となるのか──その日を待つばかりである。

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