第153回芥川賞受賞作家は、お笑い芸人のピース・又吉直樹だけではない。“又吉じゃないほう”の受賞作家は羽田圭介。これがまたなかなかのキャラクターなのだ。
「8月6日に放送された『アウト×デラックス』(フジテレビ系)に出演した羽田の破壊力は芸人以上でした」
と語る放送作家が続けて言う。
「自身のことを合理主義者だと言い切り、『結婚した女友達に会っても意味がない』『女性作家の感受性を取り入れようとしても無理だから女性作家の作品は読まない』『自分の作品が掲載されている文学誌の宣伝は、売れても自分に印税が入ってこないからしない』など、筋が通った論理を展開し、司会のマツコ・デラックスをはじめ、クセの強い共演者たちを絶句させました。南海キャンディーズの山里亮太に至っては、そんな羽田に向かって『特濃キャラ』と何回も叫んだほど。又吉の影に隠れていたダークホースが、本性を現した瞬間でした」
羽田はデーモン小暮閣下が大好きだと言い、番組内では聖飢魔IIの「MASQUERADE」を熱唱。歌い終わって「声出てたぜ、アリーナ!」と叫ぶ姿には、29歳らしいノリのよさが垣間見えた。
芸能界から文学界に挑んだ又吉に対して、こちらは文学界から芸能界に殴り込み。この2人が2つの業界を熱くさせるかも?