今でこそトップ女優として揺ぎない評価を得ている尾野だが、ここまでの道のりは決して順調だったわけではない。
デビューは中学3年生。映画監督・河瀬直美氏に見いだされ、97年公開の映画「萌の朱雀(もえのすざく)」でいきなり主演に抜擢される。まさにシンデレラ・ストーリーだが、その後は仕事に恵まれない時期が続く。一時は眼鏡店や不動産会社などでも働いており、苦しい時期にはスナックでのアルバイトも経験したという。
「高級クラブや繁華街のキャバクラのようなお店も面接に行ったそうですよ。あの美貌ですから銀座でも十分に通用したはずですが、本人は『私は性格も男だし、気楽だから』と、スナックで働くことにしたそうです」(女性誌記者)
そんな下積みの末、ようやく手にしたのが「カーネーション」での主役への大抜擢。29歳という遅咲きの苦労人だけに、周囲への気遣いも細やかで、スタッフ間での評判も高い。
「カメラや照明など撮影現場の技術スタッフとも気さくに雑談するなど、誰とでも分け隔てなく接するし、男の共演者とも軽いノリですぐ飲みに行く。お酒が入ると男の肩を叩いたり袖を引っ張ったりというボディタッチが多いけど、性格はひと言で言えば“関西のオバチャン”という感じ。本人としては気さくなだけなんでしょうが、あのルックスですから、されたほうは勘違いしてしまいますよね」(ドラマ関係者)
その反面、女優として積み重ねてきた尾野のキャリアには、本物のすごみがある。実はその「脱ぎっぷりのよさ」も有名で、これまで映画で何度もヌードを披露しているのだ。
「有名なところでは07年に公開されカンヌ映画祭でグランプリも受賞した『殯の森(もがりのもり)』ですね。認知症の老人と森の中でたき火をしながら体を温めるシーンでは、きれいなバストトップを見せてくれています。インタビューでも『脱ぐのはいつも恥ずかしいけど、台本を読んで納得のいくものならば』と心構えを明かしています」(映画評論家・秋本鉄次氏)
他にも「リアリズムの宿」では、パンティ一枚だけで砂浜を走るシーンにも挑戦しているのだが、そんな尾野の作品の中で「日本映画史に残る熱演」と言われる衝撃のオナニーシーンを見せているのが10年公開の映画「真幸(まさき)くあらば」だ。
作品で尾野は自分の婚約者を殺した死刑囚の青年と、しだいに引かれ合うという役柄。2人はある日、同じ時間に同じ月を見ながらオナニーすることでつながろうと思い立つ──。
1人の部屋で全裸になり、青い月の光の下、ベッドの上で立ち膝の姿勢になる尾野。片手で自分の乳房をもみながら、もう片方の手も股間でゆっくりと動き始める。
薄くあばらが浮き上がるほど引き締まったウエストの上には、意外にもたわわなバストが実っている。首筋にはしだいにうっすらと汗が浮かび上がり、快感に激しくアエぐ横顔が、何とも言えず官能的だ。
「バストはきれいなお椀形で、推定Dカップはありそうです。乳首がやや大きめに見えるんですが、これも本気で感じていたため、硬くなっていたと思われます。尾野は『ここで体を隠したら(彼と)一緒になれないような気がしたから』と、前バリもなしで撮影に臨んだそうです」(芸能評論家・小松立志氏)
もっとも、さすがにこのところの露出は控えめだ。今年は話題作「ソロモンの偽証」(松竹)など4本の出演映画が公開済みだが、いずれもヌードシーンは見当たらない。
結婚によって得た色香ボディを思い切りさらしてくれることを期待したい。