半年前は人気絶頂だったのに、今やキャスティングのお座敷すらかからないほど人気低迷‥‥。人気稼業の芸能界では、猫の目相場でギャラもコロコロ変動するのが常識だ。そこで独自入手したのは、芸能人の(秘)お値段リスト。あの美女たちの荒稼ぎ&赤貧のウラ事情が丸わかりなのである。
大手広告代理店でタレントのキャスティングを担当するQ氏が重い口を開く。
「タレントのCMギャラに、決まった価格はありません。常に流動的で人気、知名度、好感度、話題性、イメージなどさまざまな要素から時価が決められることになります。タレントにオファーを出す際、ある種、格付けとなる横並びのギャラ相場を業界的に定着させておけば、交渉をスタートさせる基準となるので、こうして独自のリストを作っているのです」
他言無用とばかりにQ氏が手帳から取り出したリストには女優、タレント、アイドルなど百数十人の名前が記されていた。まずは、注目美女を抜き出した「CMギャラ」リストを見てくが、中には驚くべきリアルなデータが記してあるのだ。
例えば、ドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系)で最終回の視聴率40%超えを記録し、一躍、高視聴率女優として高値をつけた松嶋菜々子(41)。だが、現在はまさかの乱気流に揉まれ、暴落していたのだ。
民放局のドラマプロデューサーが語る。
「一時は『ミタ』人気にあやかろうと1時間枠ドラマのギャラが300万円まで高騰していたこともありました。しかし、総じて連ドラは視聴率が下げ止まらない現状で、制作サイドは旬の堺雅人にもそこまで高額のオファーを出すのは難しい。多くの芸能プロ側も今は、所属タレントを数字の取れない連ドラに出すのは不利益だと出演を控えるほどです。松嶋さんの時価は半値の150万円がいいところでしょうが、テレビへの露出不足は女優にとって致命傷になりかねない。それだけに、やむなく単発ドラマへの出演を繰り返しているというのが、“懐具合”の実情ですね‥‥」
直近で松嶋は8月1~2日のスペシャルドラマ「レッドクロス」(TBS系)に主演したが、初回視聴率は8.2%と惨敗している。
スポーツ紙の芸能デスクもため息をつく。
「かつては、『魔女の条件』(TBS系)、『やまとなでしこ』(フジテレビ系)など高視聴率女王の名をほしいままにした松嶋も、もはや単独主演ではお客が呼べないという烙印を押されたようなもの。2年前に愛犬のドーベルマンが近隣住民にかみつく騒動がドロ沼化して、昨年、ドラマ出演が皆無だったのは報道陣の前に姿を見せたくなかったからだと揶揄されましたが、その間に旬が過ぎてしまった印象です」
こうしたドラマ女優としての地盤沈下は、即CMギャラにも影響するという。
「一時、事務所サイドはCM1本が1億円という大台の高値で売ろうとしていたほどで、昨年までは相場ダウンにも強気で抵抗していたといいます。しかし、『ミタ』の続編ドラマを引き受けなかったことで話題は賞味期限切れ。今では『1500万円でも厳しい』との声も出ている」(前出・Q氏)