●ゲスト:石川恋(いしかわ・れん) 1993年、栃木県生まれ。2012年にスカウトされ、現在のモデル事務所に所属。13年、「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(坪田信貴・著)、通称「ビリギャル」の表紙モデルで注目される。雑誌「JELLY」(ぶんか社)の読者モデルや多数の週刊誌・週刊漫画誌などのグラビアで活躍中。今年2月に「有吉反省会」(日テレ系)に出演し、番組の企画で金髪を黒髪に戻したことで話題に。今年4月、自身初となるイメージDVD「初恋」(イーネット・フロンティア)を発売。初出演映画「キリング・カリキュラム ~人狼処刑ゲーム 序章~」DVD(マジカル)が発売中。
ベストセラー「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」の表紙を飾るギャル高校生は、実は著者ではなくてモデルの石川恋。最近は髪を黒くしてグラビアや映画出演などでも活躍する彼女だが、天才テリーはまだギャル姿に未練たらたら!?
テリー (「ビリギャル」の表紙と見比べながら)あれー? これと見た目が全然違うじゃないかよ(笑)。
石川 アハハ、そうなんですよ。2月くらいまでは金髪だったんですけど、「有吉反省会」(日本テレビ系)に出た時に、やっぱりその表紙の話になって「本当はビリでもギャルでもなく、真面目なのを反省」って告白したら、「黒髪になって出直しなさい」ということになりまして。
テリー そうなんだ。でもさ、いまだにたくさんの人が「この本は、表紙の子が書いている」って思ってるんじゃない? と言ってる俺も、実はずっと勘違いしてたんだけど(笑)。
石川 9割ぐらいはそうでしょうね。私、「詐欺だ」とまで言われましたもん(笑)。
テリー だろ? 「この反抗的な顔の金髪のビリギャルが、努力して40も偏差値を上げて現役で慶應に合格したんだ、すげえなぁ」って、みんな買ったと思うんだ。そうしたら違うわけだから。そりゃあ詐欺だよ。
石川 あ、言われちゃった(笑)。でも、私は逆の意味でビックリしたんですよ。「どうしてみんな表紙の子が本を書いたと思ってるんだろう?」って。例えば実話をもとにした映画もありますけど、それは本人じゃなくて俳優さんが演じるわけじゃないですか?
テリー まぁ、言われてみればそうだよな。村上春樹本人は、自分で書いた本の表紙には絶対ならないもんなぁ。
石川 それと同じですよね。私からすると、「どうしてモデルだってわからないんだろう?」って、逆に不思議でした。
テリー そもそもこの金髪は、本の表紙のために染めたの?
石川 いえ、もともとギャルファッションに憧れていたんです。もっとも、本当のところは「ギャルになりきれないギャル」だったんですが‥‥。
テリー 俺はそのへん、あんまり詳しくないんだけど、ギャルファッションの定義は何なの?
石川 とにかく髪や服を派手にして、カラーコンタクトをつけて、みたいなことですかね。高校生の時はすごく校則が厳しかったので、その反動で、大学デビューでギャルになりました(笑)。
テリー 黒髪のせいか、今日着ている服なんかはずいぶん清楚なじだけどね。じゃあ、少し前までは見えそうな短いスカートとかはいてたんだ?
石川 はいてましたね。渋谷の109に行って毎週買い物してました。
テリー 毎週? そんなに通っても、お金がないだう?
石川 お金は居酒屋でバリバリ働いて、稼いだ分を全部洋服に使ってました。週5で夕方5時から朝5時ぐらいまで働いてたんです。
テリー 週5で12時間も働いて、いったいいつ寝るんだよ。だって、朝から学校じゃないの?
石川 そうなんです。だからバイトが終わったら家に帰って2~3時間だけ寝て、大学で寝てましたね。
テリー それのどこがギャルなんだよ、ただの勤労学生じゃねえか(笑)。でも、それをやり通したんだから根性あるよな。
石川 その時はひとり暮らしを始めたばかりで、お金もためないといけなかったし、かなり必死だったんですよね。