9月6日、読売テレビ系「そこまで言って委員会NP」に安倍晋三総理が出演した。番組では「安倍総理への30の質問」として、安保法案や米軍基地移転問題、戦後70年談話といった話題から、自身の体調不安など、様々な質問にイエス・ノーで回答。この時の視聴率は16.1%(関西圏、ビデオリサーチ調べ)という高さだった。
そんな同番組で安倍総理が共演した「ゆるキャラ」が、自民党内で話題となっている。さる議員秘書が言う。
「放送後、番組の録画映像を何人かの議員と一緒に観ましたが、あのキャラには驚きましたね」
「あのキャラ」とは、同番組のマスコットキャラクター「左翼(ひだりつばさ)くん」。名前の通り、左翼思想を茶化したキャラクターで、「安保法案反対」を訴え、外見も上半身には「ラブ・アンド・ピース」と書かれ、赤い旗を持っている。秘書が続ける。
「最後に左翼くんと安倍総理が握手したシーンは、映像を観ていた一同が大爆笑でしたよ。『総理は左翼くんと共演すべきではなかった』との声も上がりました。党内では『安保法案採決を目指す大事な時期に、あれは挑発的すぎてアカン』と、本気で総理のメディア戦略に苦言を呈す人もいます」
リベラル思想の人たちと分かり合える日は来そうもない。
(白川健一)