芸能

重苦しいのは観たくない!映画「天空の蜂」が鬼怒川の大氾濫で急ブレーキ!?

20150918tenkunohachi

 7月、8月公開作品で興収30億円以上が8本も飛び出し、2001年以来の大盛況となったという今夏の映画業界。その勢いに乗じてシルバーウィークのあるこの秋も突っ走りたい胸算用だったようだが、ここに来て急ブレーキがかかってきた。

 8月後半~9月初旬公開で好調といえるのは「テッド2」のみ。向井理主演の「S-最後の警官」は期待の約半分の数字、2週連続で過去作品をテレビ放映したことでぎりぎり上位に踏みとどまっている「アンフェア the end」もその過去2作には遠く及びそうにない。

 そんな中、期待されていた江口洋介主演の「天空の蜂」に不運が起きた。公開が直前に迫った9月10日、鬼怒川のまさかの大氾濫が起きたのだ。あの津波を想起せざるをえない濁流に飲み込まれる家の数々、取り残される住民の様子に目を覆った国民も多かったことだろう。

「この作品のクライマックスのひとつに、手に汗握る自衛隊ヘリコプターでの救助シーンがあるのですが、国民は映画どころか鬼怒川の救助を生中継で見てしまいました。もはやお金を出してまで、あんな重苦しい光景を見たくないと鑑賞控えが進んだと聞きます。近年の邦画ではナンバーワンという評価も多い出色の出来なのですが、原発がテーマだけにテレビ局もバックにつかない、配給が松竹なので大手シネコンのTOHOシネマズがまったく推さないなど、不利も伝えられてはいましたが、それでも作品の良さでヒットするだろうと見られていました。ところが公開初週の動員数は3位、興収は4位にとどまりました。自然災害が相手では誰にも文句が言えませんから、関係者も落胆したことでしょうね」(映画ライター)

 とはいえ、観客からは邦画史上に残る傑作だという声が多い「天空の蜂」。大雨の惨事が少し落ち着いたあとでも、映画館に足を運んでみて損はないかもしれない。

(藤田まさし)

カテゴリー: 芸能   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
段ボール箱に「Ohtani」…メジャーリーグMVP発表前に「疑惑の写真」流出の「ダメだ、こりゃ!」
5
巨人が手ぐすね引いて待つ阪神FA大山悠輔が「ファン感謝デー」に登場する「強心臓」