2014年に放送されたTBS、WOWOW共同制作ドラマ「MOZU Season1~百舌鳥の呼ぶ夜~」が5日、「第43回国際エミー賞」の連続ドラマ部門にノミネートされた。グランプリを獲得すれば、日本初の受賞の快挙となる。
「『エミー賞』といえば、テレビ界のアカデミー賞と呼ばれる賞です。『国際エミー賞』は本家のエミー賞よりは歴史が浅いとはいえ、40年以上続いている賞ですからね。ノミネートされるだけでも凄いですよ。日本の連続ドラマで過去にノミネートされたのは全てNHK制作のもの。民放は初めてです。受賞作は11月23日にニューヨークで発表されます。今までヨーロッパやブラジルの作品がよく選ばれ、アジアの作品は難しいとされていますが、今回のノミネートは日本のドラマ制作陣に希望を与えますね」(芸能関係者)
2012年に実験的に始まったTBS、WOWOW共同制作ドラマは、西島秀俊主演の「ダブルフェイス」の評価が高かったことから、2014年に「MOZU」が制作された。西島とスタッフによる丁寧な作品作りが今回のノミネートに繋がり、今後も共同制作が増えることが決まっているが、他にも様々な効果があるという。
「『劇場版MOZU』が11月7日に公開されます。『国際エミー賞』の発表は約2週間後で、受賞してもしなくても話題になり、観客動員はまた増えるでしょう。DVDも『国際エミー賞受賞』、又は『ノミネート』というラベルを貼って再販売できますから、効果は大きいですよ。それと主演の西島さんです。実は最近、日本の俳優が国際的にも注目されてきているんです。国際エミー賞は各国のドラマ制作関係者も注目していますからね。アクションもでき、英語も堪能な西島さんに、今後、外国から複数のオファーが来る可能性は高いですよ」(前出・芸能関係者)
自分のしたいことを当時の所属事務所に直談判し、干された時期もあった西島。ストイックに鍛えてきた肉体と演技力が、国際的にも花開く時が来たのかもしれない。
(中村葵)