2年連続Bクラスのチーム状況を示唆するように、内紛が勃発したのが中日だ。谷繁元信監督(44)と落合博満GM(61)の対立が、監督が戦力外選手のリストを知らされていなかったという事実で表面化。盟友の佐伯貴弘二軍監督が解雇されるという情報を聞きつけた谷繁監督が白井文吾オーナー(87)に直談判し、急転、一軍コーチに引き上げるという事態にまで発展したのだ。一触即発の関係となった両者だが、今季限りで選手を引退し監督専任となったばかりの谷繁監督に、落合GMが早くも「後任争いバトル」をけしかけている。
「落合GMは谷繁監督を一刻も早く辞めさせたいようです。引退させたお気に入りの小笠原道大(41)を二軍監督に就任させましたが、落合GMの腹の中では次期監督をにらんでの抜擢です」(スポーツ紙デスク)
だがそこに、強力なライバルが出現した。同じく引退を表明したレジェンド、山本昌(50)である。地元メディア関係者が明かす。
「山本は白井オーナーと会談し引退を伝えた際に、強い慰留を受けなかったことにショックを覚えたとも伝えられていますが、とことん現役にこだわらなかったことで、逆にオーナーから『将来、指導者となって中日の力になってくれ』との『監督手形』をもらったのです」
だが落合GMは「山本昌監督」の誕生は、何としても阻止したい考えで、
「落合監督時代に山本はケガもなく、二軍で結果も残しているのに、一軍に上げてもらえなかったという因縁がある。山本は現役引退も、落合GMではなく白井オーナーに報告しました。落合GMは野球観が似ていて、自分の思いどおりになる小笠原を監督にして、GM職を延命したいと考えている。来季、谷繁監督が結果を残せなかった場合は、水面下で激しい駆け引きが繰り広げられるでしょう」(スポーツライター)
勝つのは落合GM派か、それとも白井オーナー派か。谷繁監督VS落合GMの対立も絡まって、来季の場外乱闘は激しくなりそうである。