フィギュアスケート・グランプリシリーズがいよいよ開幕。1年間の休養を経て浅田真央選手が復帰するとあって、早くも盛り上がりを見せているが、ジュニアの世界も負けていない。特にその闘いは「ポスト真央」争いとして、おおいに注目されているのだ。
中でも、名子役・本田望結の姉、本田真凛と昨年、全日本ジュニア優勝、世界ジュニア3位、全日本選手権3位とめざましい活躍を見せた樋口新葉が、その後継者として名前が挙がっている。
同じ14歳で何かと比較される2人。10月7~10日にクロアチアで開催されたジュニアグランプリシリーズクロアチア大会には2人そろって出場した。樋口が優勝、本田が2位なら2人ともジュニアグランプリファイナルに出場できると期待されたが、結果は本田が優勝。樋口は惜しくも2位。2年連続のファイナル出場を逃してしまった。
「表彰式で、うれしそうな真凛ちゃんの横で新葉ちゃんは号泣していました。昨年の実績から特別強化選手に選ばれている自分が、強化選手B枠の真凜ちゃんに負けたのが、さぞ悔しかったのでしょう」(スポーツ紙記者)
名実ともに完全復帰する浅田真央に並ぶのは至難の業。ポスト真央が決まるのはまだ先のことになりそうだが、この切磋琢磨する有望な若手2人からは目が離せない。
(芝公子)