スポーツ

初めて“和”のプログラムに挑む羽生結弦が教えを請うたある異業種の男とは?

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 いよいよ始まった今年のフィギュアスケート・グランプリシリーズ。ソチ五輪金メダル、そしてグランプリシリーズ2連覇中と世界ナンバーワンの座を守り続ける羽生結弦選手は、SPでも後半に4回転を入れるなど、今季は体力的に厳しい演技へ挑戦している。

「本人がインタビューで『体力強化はかなりやってきた』と言うだけに、今シーズンは演技に力強さを感じます。フリーでは入り方が難しいジャンプを含めた三つの4回転が入る高難度の構成。しかも、演技後半に4回転トゥループを跳ぶだけでなく、その後にコンビネーションも入れた3回転を2回も入れてくる。演技後半のジャンプは体力が落ちてきてからなので、より難易度が高くなります」(スポーツライター)

 羽生の挑戦はそれだけではない。今シーズン、フリーに選んだ曲は笛や太鼓で和のイメージの強い、映画「陰陽師」の劇中曲「SEIMEI」。自身初めての和のプログラムだ。

「羽生は映画『陰陽師』を何度も観て、能や狂言のような伝統芸能のニュアンスも取り入れ、指先からつま先までの一挙手一投足まで繊細に演じているんです。その表現にさらに磨きをかけたのが、映画で主人公晴明を演じた能楽師・野村萬斎氏。テレビの企画で対談をした際、羽生は演技についてさまざまなアドバイスを受けたそうです」(前出・スポーツライター)

 能からつかんだ豊な表現で、今年も世界一へ期待が高まる。

(芝公子)

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