大晦日の風物詩、NHK紅白歌合戦の司会が決定し、白組はV6の井ノ原快彦、紅組は女優・綾瀬はるかが務めることになった。この抜擢に心配が尽きないのがNHK関係者だ。
「どうしても2年前の大失態が頭をよぎってしまいます。セリフを忘れ、曲名を間違える。出演者へのコメントも『キラキラしていますね‥‥衣装が』と、小学生でももう少し言えるでしょ! と突っ込みたくなるほど。総合司会に安定感のある有働由美子アナが決まったので、井ノ原さんと2人でどこまでフォローできるか‥‥」
一部報道で、タモリに司会のオファーを出していたものの断られていたことも発覚。苦しんだうえでの司会決定なのが伺える。
「朝ドラも大河ドラマもほとんど話題にならなかった。おまけに今年は音楽界にも大きなニュースがなく、このままでは大幅な視聴率低下は避けられない。下がり幅を少しでも抑えるために、例年以上に出演者交渉に力を入れています」(前出・NHK関係者)
その中で若者層への関心拡大を図るため、あるユニットグループへの白羽の矢が立っているという。
「μ’s(ミューズ)です。テレビアニメ『ラブライブ!』の声優9人がアニメの衣装を着て、歌って踊るアイドルグループなんですが、若者を中心に大きな人気があります。『MUSIC JAPAN』や『Rの法則』に何度も出演していますが、彼女たちが出ると反響が非常に大きい。先日も特番の収録を行いましたが、こう何度も特集をするのは異例です」(前出・NHK関係者)
とはいっても、お父さん、お母さん世代には馴染みがない名前。アニメファンでないとイマイチその凄さがわからない。
「今年さいたまスーパーアリーナで行われた彼女たちのライブは約5000円もする原作アニメのブルーレイを買わないと応募できなかったのですが、数十倍の倍率がありました。規模や倍率でいえば、J-POPの超一流アーティスト並です。また、ライブで披露した曲を纏めたアルバムは限定版で1万円、同様にライブ映像を収録したブルーレイも2万円と破格な値段にもかかわらず、どちらもオリコンウィークリーランキング1位でした。アニメといえば男のオタクというイメージが強いですが、ある統計によればファン層の4割が若者の女性です。NHKが白羽の矢を立てるのも当然でしょう」(音楽関係者)
前出のNHK関係者によると「議題に上がっているのは事実だが、出演するかどうかはわからない」という。ギリシャ神話に登場する音楽の女神「ミューズ」にあやかった名前であるμ’s。彼女たちはNHKを救う女神となるのか?