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サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「レッドリヴェールを狙い撃つ!」

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 今週は秋のマイル王決定戦「マイルCS」が京都で行われる。GI馬9頭が顔をそろえる超豪華メンバー。過去5年の3連単は47万、27万、5万、1万、19万と波乱含みの傾向だけに、今年も大荒れがあっておかしくない。

 豪華な顔ぶれだ。GI勝ち馬が9頭。それに準ずる、つまりGI2着馬が4頭。今週のメイン、マイルチャンピオンシップは、今年もまた手に汗握る白熱の一戦になること請け合いだ。

 昨年の1、2着馬ダノンシャークにフィエロ。中距離路線からマイル戦にホコ先を替えたイスラボニータにロゴタイプの両皐月賞馬。この春の安田記念を制したモーリス。そしてアルビアーノ、クラリティスカイ、レッツゴードンキの3歳勢。このへんが人気を分け合うことになると見られるが、他の馬も見劣りしない能力の持ち主。毎年と言っていいほど、ハナ、クビ差の大接戦が繰り広げられており、馬券的には難解このうえない一戦だ。

 どんな傾向があるか、まずはデータをひもといてみよう。

 02年に馬単が導入されて以降、これまでの13年間で馬単万馬券は4回(馬連3回)。そう大きく荒れてはいないが、それでもこの間、1番人気馬は4勝、2着3回。2番人気馬はわずか1勝(2着も1回)。つまり人気馬が勝ってもヒモが人気薄という中穴になるケースが多いGIと言っていいだろう。

 年齢を見ると4歳(4勝、2着7回)、5歳(5勝、2着5回)が圧倒的。出走頭数が多いこともあるが、サラブレッドが充実期を迎えるのは、この年齢。3歳馬が意外に苦戦(この間、勝ち馬はなく、2着1回のみ)しているのは知っておくべきか。

 反面、出走頭数が少ないわりに牝馬の頑張りが目立つ(1勝、2着3回、3着4回)。このへんも頭に入れておいたほうがいい。

 以上の傾向から、勝ち馬をあぶり出してみよう。

 前哨戦2着、昨年の雪辱を期すフィエロが最有力候補に見られるが、この秋3戦目で調子を上げるイスラボニータともども何か決め手を欠くようで全幅の信頼が置けない。他の有力どころも状態に問題がある馬(モーリスなど)が少なくなく、これまた中心視しづらい。こう見てくると人気薄でも十分勝負になるのではないか。

 穴党としては、勢いある4歳馬に目をつけてみた。それも傾向にあるように、一発を秘めた牝馬ということで、レッドリヴェールに期待を寄せたい。

 前走の府中牝馬Sは15着と人気を大きく裏切ってしまい評価が落ちてしまったようだが、断じて軽く見てはいけない。

 前走は一息入ったあとのレース。ややテンションが高く、イレ込み気味だったが、そこに持ってきて枠順が悪かった。内枠がアダとなって終始もまれて、思うようにスムーズな競馬ができなかった。直線外に持ち出すも、今度は前が詰まって他馬と接触、ハジかれる大きな不利を被ってしまった。まずは参考外の一戦と見ていいのではないだろうか。

「一度使われたことでガス抜きができた。状態は明らかに上向き。あらためて期待したい」

 こう意欲のほどを語るのは須貝調教師だが、1週前の追い切りでは柔軟な動きで仕上がりのよさを誇示していた。無傷でGI阪神JFを制した女丈夫。桜花賞クビ差2着もあり、能力は十分足りていい。

「以前と比べ、ひ弱さが消えてたくましくもなっている」とは、厩舎スタッフが口をそろえるところ。ならば大きく狙っていい。

 名馬ヘイロー(あのサンデーサイレンスの父)、世界の種牡馬界を席巻したノーザンダンサーが一族にいる良血。強烈な瞬発力が武器で、実績はないが、直線が緩い下り坂になる京都は間違いなく合っている。 血統からマイルの王座に就いていい馬だけに、晴雨にかかわらず頭から狙い撃ちといこう。

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