スポーツ部門では東京五輪関連の2語が浮上。まずは、一度は決定した新国立競技場のデザインについて高額費用が問題になるや、「生ガキがドロっと垂れたみたいで嫌い」と前言撤回した、東京五輪組織委員会会長の森喜朗氏(78)の何様発言が矢面となった。
「これほど生ガキをまずそうに表現したセリフもない。国立競技場を表現してるんだけど、生ガキに対するイメージを激悪にした。出身の石川県では海産物も豊富で毎年カキ祭りもやってるというのに、地元産業のイメージダウンを狙っているのかとまで思わせるほど印象的な言葉です」(コラムニスト・青木るえか氏)
その後、「責任を取れというから坊主にした」とシレッと頭を丸めるあたり、数々の失言の猛者ならではだろう。
森氏に劣らず集中砲火を浴びたのが、同じ五輪関連でデザイナーの佐野研二郎氏(43)。デザインした東京オリンピックのエンブレムでのパクリ騒動から「佐野る」との言葉が生まれた。最初に徳光正行氏がかみつく。
「ちょっとここだけいじればというデキ心でやったんでしょう。大学生のコピペ論文と大差ありません。あのえべっさんみたいな顔で謝ればまだよかったんでしょうが、次の仕事がなくなると思ったんでしょうね」
ライターの尾谷幸憲氏も容赦ない。
「正直、あのエンブレムはTの字が卵巣、赤い丸が子宮、『独占!女の60分』のロゴにしか見えなかった。次から次へとパクリが明らかになるのは昨年の小保方、佐村河内、野々村に続き大物が現れたと思いました」
唯一援護射撃に回ったのが掟ポルシェ氏である。
「そもそもエンブレムには奇抜なデザインなど求められていない。彼はどうでもいいデザインを全面的に手がけられるスペシャリストで、デザイン業界ではいい仕事をしている人なんです。ただ、作っているものがまったく心に響かないだけ」
なるほど! 栄位を評し、事務所を直撃すると、
「現在、取材は受け付けておりません」
と、どこかで聞いたような紋切り型の事務所コメントのみだった。
政治部門では「下着ドロ大臣」も秀逸だが、維新の会から除名処分を受けた上西小百合議員(32)の「エモーショナルな処分」も忘れられない。
「ルー大柴? 何で英語なのか全然意味わからないよな。藤田朋子の伝説の英語会見を思い出しちゃったよ。彼女、結婚式の披露宴でナンパして、その日のうちにお持ち帰りできるハードル低いタイプに見えるのもいいね」
とお気に入りのデーブ氏に代わり、事務所を直撃するも、
「本人はこの言葉がはやっているとは思っていなかったようです」
と、事務所関係者は困惑の様子。
輝かしいウラ流行語の数々は誰にもパクれない。大賞は、今年のパクリ仕事を一手に引き受けた「佐野る」に決定しよう。