月「109万円」の刻み具合
師走恒例、本誌が厳選した総計60の珍語・裏流行語候補は別表のとおり。
まずは芸能部門からスタートしよう。放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏がモノ申す。
「二股騒動など芸能事件は多かったけど、キャッチコピーでインパクトがあるものといえば高嶋政伸(46)の『芸能生活をなげうってでも離婚』。これ最高ですよ、どれだけ嫌なのか伝わるからね。できれば『ヤマダ電機のCM蹴っても』と言ってくれれば、もっとわかりやすかったけどね」
これに同調するのが、本家・流行語大賞でも審査員を務めるやくみつる氏だ。
「確かにインパクトでは私もこの離婚騒動を推したいが、むしろ高嶋側より美元(33)側が裁判で提出した『月109万円生活』という刻み具合を見逃してはならないと思う。私の中ではこちらの言葉のほうが序列が上です」
内訳は美容代12万円、接待費7万円、小遣い9万円‥‥あわや根こそぎむしり取られてしまいそうな美元の荒業を“なげうった”高嶋に技能賞を進呈しよう。
他にオセロ中島(41)が洗脳される騒動、塩谷瞬(30)の二股交際騒動などもワイドショーをにぎわした。また、河本準一(37)の母親の生活保護受給も社会問題へと発展したが、ミュージシャンの掟ポルシェ氏は河本を擁護する。
「もちろん、親の扶養の義務はあると思うけど、一度もらったらやめられないもの。それよりもカネを持っている人を一律に叩く風潮が腹立たしい。私には『長谷川理恵のおむつ入れがヴィトンだ』って、かみつく神経がわかりません。自分にカネがないのは、あいつらが儲けているからだという考えは貧困すぎでしょう」
むしろ、掟氏が注目したのは、鬼束ちひろ(32)のツイッターでの「和田アキコ殺してえ。」という暴言だ。
「これが決して強くない、例えば『サカナくん』ではないところに意味がある。鬼束さんが和田アキ子さんを芸能界の女王として権力のあることを認めているということ。反権力を打ち出した彼女なりのパンクロッカー宣言なのでしょう」
新生パンク女王の今後の活躍を期して審査員特別賞を贈呈だ。
衝撃度では爆笑問題・田中裕二(47)の「キス病」も負けてはいない。番組で共演するデーブ氏は心配顔だ。
「実はキスどころか田中さんがかわいがっている猫と交尾したのではという説が浮上しているんです。猫まっしぐらとはいっても交尾の前に順序がある。まずキスから始まるわけですから‥‥。いくら猫がしゃべらないからとはいえ、田中さんがイメージを回復するには数年かかるかも」
また、矢田亜希子(33)の「お友達ではないですけど」発言も波紋を呼んだ。
「みんな疑っていることを矢田さんが30年たってやっと言ってくれた。でも、僕も4回出てますが、昔はちゃんとバトンタッチでしたよ。番宣以外は意外とガチでやっていて、呼びたい人を5~10人リストアップするんです。その中からスケジュールを調整する。中には友達がいない人だっているけどね」(デーブ氏)
些細なひと言が「友達の輪」の歴史に終止符を打ったと考えれば大きな事件だろう。やく氏が芸能部門を総括する。
「こうして見ると芸能部門は豊富ですね。最後に来た、酒井法子(41)の『マンモスうれピー』は言わせるほうも言わせるほうだが、言ったほうも‥‥。強烈でしたね。どうせならシャバに出てきた人が第一声で言うと、おもしろいかもしれません」